メディアを武器にグリーン化に取り組む
メディアだからできること
インプレスグループ全体でもグリーン化を推進していきたいインプレスIT。グループ各社と意識合わせを行い、インプレスグループ全体で数値目標を設定することなどを考えている。
インプレスITの社内だけの草の根運動的なグリーン化活動から、グループ全体の取り組みとして発展するためには、体制作りが必要だ。そこで環境マネジメントシステム構築といった継続的な取り組みができるような準備を開始している。
同社では他の企業にとって少しでも参考になれば、という思いからこうした取り組みを、自社メディアを使って紹介していくことも視野に入れている。どのように構築したか、検討したか、取り組む上での課題をどう解決したか、といった苦労話も含めた身に迫る自社の事例を記事にすることは、同社ならではのグリーンITへの取り組みの1つだ。
図3:環境マネジメントの仕組み
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)
メディアによる啓蒙活動
さらに同社ではメディアを使って呼びかけることで、何か1つのムーブメントを起こすことができるのではないか、と考えている。詳細な企画はまだベールに隠れているが、セカンドライフを使った活動やプロモーションが水面下で進行しているようだ。
もちろん今回のグリーンITの企画もその1つ。グリーンITは今最も注目されているキーワードであるが、ハードウェアベンダーやソリューションを展開するSIerのためのキーワードとしてみなされ、ユーザ企業はまだまだ受け身の状況という現実がある。また社会的責任としての環境問題が叫ばれる中で、何をするべきなのか、具体策がわからないという企業もあるだろう。
今回の記事で、読者にほんの小さな取り組みからでもグリーンITの一歩が踏み出せるということが伝われば、インプレスITのグリーンITの取り組みとしては大成功だ。2008年のインプレスITのテーマは「感動」であり、この一歩が大きな感動につながることを切に願う。インプレスITでは、今後も伝える力を武器にさまざまなグリーンITに取り組んでいきたい。
さて、グリーンITに取り組んでいる企業は、インプレスITだけではない。第2回では、グリーンITの旗手である日立製作所の取り組みを紹介していこう。