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  ReadWrite Japan

マイクロソフトのオープンソースプロジェクトは成功に向かっているようだ。

2016年3月30日(水)
ReadWrite Japan

かつてのマイクロソフトは、開発者が自分たちのテクノロジーを受け入れる事を当然のように考えており、エンタープライズにおいて業界をリードし続けてきた。だがStack Overflowで行われた開発者向けアンケートの結果によると、この関係はややこしい事になっている。

断っておくと、CEO サトヤ・ナデラ体制下でマイクロソフトと開発者たちの関係はここ数年よくなっており、その努力は実を結んだ。
だが5万人以上を対象に行われたアンケートによると、おそらくまだやらなければならない事が残っているかもしれない事が明らかになってくる。

マイクロソフトのネイティブプラットフォームにおける開発ツールに対する不満が高まっている事はアンケート結果から見えてくるが、マイクロソフトはクラウドやWebアプリなど開発者たちが好みそうな分野に取り組んできた。

マイクロソフトはひょっとすると、開発者に対する取り組み全体としては成功しているものの、ネイティブプラットフォームという限られた分野では負けているのかもしれない。

– マイクロソフトの開発者たちは新しい事を求めているのかもしれない

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マイクロソフトは間違いなくイケてるのだが、その開発ツールの多くは残念ながら評価されていない。
例えばStack Overflowのアンケートの結果を見るとVisual Basicは、2番目に好まれている開発環境だが、開発者たちの79.5%は「もう二度と触りたくない」と答えている。

Windowsの事を褒める前に前に、Windows10に目を向けてみよう。
これはStack Overflowの2016年度アンケートではもっともシェアを伸ばしているデスクトップOSだ。リリースされて1年もたたないうちに開発者たちの21%がこれを受け入れた。
Windows開発者たちはマイクロソフトがまともなデスクトップOSを出すのを待っていたのだろうか?

そして同社のコラボレーションテクノロジーであるSharepointがある。
これを使っている開発者たちの72%は「もう使い続けたくはない」と答えている。
というのも65%の開発者たちはWindows Phoneを見限っているからだ。

開発者の多くはマイクロソフトのツールについては毛嫌いしているようだが、
もっと大きなトレンドを読むことが重要である。

Forresterの分析によれば例えばマイクロソフトのクラウド事業の収入は
競合他社と比べて2倍にもなる(もちろんAWSは例外だ)。
クラウドがこれだけ人気があるという事は、今日の開発者達は
クラウドに関わっているのだから、彼らの愛着を推し量るのには良い目安となる。

つまりマイクロソフトの.NetやC#は未だに人気があるが、彼らがやろうとしている事は開発者たちを、Azureを通じてクラウドに呼び込み、そこでNode.jsや(Linuxも含めた)その他の技術をサポートし、開発者の地平をマイクロソフトが構築する技術の向こう側に拡大しようという事だ。そうする事により、マイクロソフトは開発者からの様々な需要に応えることが出来る。

– データは真実を語り、傾向を明らかにする

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ナデラは彼のゴールをAzureやその他において「すべてのプラットフォームにおける
すべての開発者たちがインテリジェントなアプリを作る様になる事」だと言っている。
つまりWindowsや.Net、その他のツールを提供する事で開発者たちを囲い込んでおくだけではもう十分ではないのだ。

この手法はもはや通用しない。
開発者たちはクラウドやWebなどの自由な世界に流れて行っている事から、
より多くの選択肢を必要としている。

アンケートデータを見てみると、開発者たちはマイクロソフトのテクノロジーに否定的なようだが、そもそも「マイクロソフトのテクノロジー」とはいったい何なのか?

Linuxの事だろうか?「それはありえない」とあなたは叫ぶだろうが、Azureは今やLinuxを受け入れている。

Androidはどうだろう? Simon Phippsが言う通り、確かにマイクロソフトはAndroidから
特許のロイヤリティを徴収しようとする事をやめていない。だがAndroid開発者たちにも
Azureは門戸を開いている。

そしてApache MesosやSharepointの競合となるDrupal、数えきれないくらいのオープンソーステクノロジーについても同様だ。またマイクロソフトが人工知能エンジンのCNTK、そして同社の開発プロセス全体を公開した事も忘れてはいけない。

– マイクロソフトの開発者たちは新しい事を求めているのかもしれない

マイクロソフトの技術に対して多くの反対は見られない。
大抵の場合、人気があるという事を意味している(我々のような開発者は彼らのツールに文句を言うが)。

また開発者たちの注目を集める取り組みとして、kudosも公開している。
まとめると、開発者たちはマイクロソフトの技術を好きになるだろうかという問いに対する答えは、「何とも言えない」という事になる。
この状況の複雑さは開発者たちがクラウドやWebにシフトしており、この2分野では我々が一般的に使っているテクノロジー(つまりオープンソース)が使われているという事に起因している。

これらで成功を収めているオープンソースプロジェクトがAzureで動作するようになれば、
マイクロソフトのネイティブツールがどういわれようと、同社もまた成功している事になる。

ReadWrite Japan編集部
[原文]

※本ニュース記事はReadWrite Japanから提供を受けて配信しています。
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