PR

MySQLの準備とOSSインストール

2009年7月15日(水)
細田 隼平

Movable Type Open Sourceインストール前の準備

 今回最後に、Perlで書かれたブログシステムであるMovable Typeのオープンソース版をインストールします。

 最近ではMelody(http://openmelody.org/)というMovable Typeのコミュニティ開発版が登場しており、そちらも気になりますが、インストールしてみたところまだ開発中でMovable Typeと突出した違いがない(2009年7月現在)ため、今回はおとなしくMovable Typeをインストールします。

 アプリケーションを公式サイト(http://www.movabletype.jp/opensource/)からダウンロードします。本記事ではMovable Type(Open Source)4.261を利用しています。

 取得したファイルを解凍し、中のファイル群をすべて「C:\inetpub\wwwroot\mt」にコピーします。「C:\inetpub\wwwroot\mt」フォルダはユーザー「IUSR」に対しフルコントロールの許可を与えます。

 続いてMTフォルダのアプリケーションへの変換を行います。「IISコントローラ > Default Web Site」で右クリックし「最新の情報に更新」をクリックすると作成した「mt」フォルダが表示されます。そのフォルダを右クリックし「アプリケーションへの変換」を選択し「OK」をクリックします。この変換はperl系のアプリケーションを動作させるのに必要になります。

 さらにDB作成を行います。

  mysql -uroot p
  (パスワードを入力)
  create database mt;
  grant all privileges on mt.* to ‘mt’@’%’ identified by ‘パスワード’;
  exit

 これで MovableType 用のデータベースができました。

 続いてMovable Typeの動作に必要なモジュールをインストールします。インストール前にActiveState社提供のリポジトリではCrypt-DSAなどのモジュールが足りないため、コマンドラインインターフェースから以下のコマンドでリポジトリを追加します。

ppm repo add bribes http://www.bribes.org/perl/ppm/
ppm repo add uwinnipeg http://cpan.uwinnipeg.ca/PPMPackages/10xx/

追加したら、以下のコマンドを入力しモジュールをインストールします。

 ppm install DBD-mysql
 ppm install Mail-Sendmail
 ppm install IPC-Run
 ppm install Crypt-DSA

 以上でインストールのための環境が整いました。「http://example.com/mt/mt-check.cgi」にアクセスすることで必要なコンポーネントがそろっているか確認できます。

 なお、モジュール一覧にはImage-Magickも表示されますが、今回こちらは利用せず、GDという別のイメージドライバーを利用します。本記事のソフトの組み合わせではImage-Magickを利用すると利用時にエラーとなってしまいます。

IISへのOSSインストール その3 Movable Type Open Source

 以下の手順でMovable Type Open Sourceをインストールします。

1)ブラウザから「http://example.com/mt/」にアクセスし、「ログイン」をクリック
2)ようこそ画面で「開始」をクリック
3)システムチェック画面で「次へ」をクリック
4)データベース設定画面でMySQLの接続情報を入力
 ・データベースの種類:MySQLデータベース
 ・データベースサーバ:localhost
 ・データベース名:mt
 ・ユーザー名:mt
 ・パスワード:設定したパスワード
5)「接続テスト」クリック後「次へ」をクリック
6)メール設定画面でメール送信プログラムをSMTPサーバーとし、各項目を入力し「次へ」をクリック
7)テンポラリディレクトリの設定画面でTempDirを「C:\Windows\Temp」のままとし「次へ」をクリック
8)構成ファイルの書き込みが完了するので「次へ」をクリック
9)アカウントの作成を行い、「次へ」をクリック

 最初のブログを作成する画面では、例として以下のように入力します。

 ブログ名:My First Blog
 ブログURL:http://example.com/my_first_blog/
 公開パス:C:\inetpub\wwwroot\my_first_blog

 「ブログ名」の入力をすると連動して「公開パス」が変わるのですが、このパス内に「mt」が含まれてしまい「C:\inetpub\wwwroot\mt\my_first_blog」となってしまいます。URL Rewrite機能でうまく動作させることは可能と思いますが、その設定は面倒ですので「ブログURL」と「公開パス」であらかじめリライトが不要な表記が望ましいです。

 入力が終わったら「インストール」をクリックします。

 インストールプロセスが進んでいき完了したら「Movable Typeにサインイン」をクリックし、先ほど登録したユーザー情報でログインします。

 管理画面にログインすると、「Image-Magickがない」という警告が出ます。これはデフォルトのドライバーがImage-Magickとなっているためです。「C:\inetpub\wwwroot\mt\mt-config.cgi」の最後に以下の1行を追加する事でデフォルトのドライバーをGDに変更しましょう。

 ImageDriver GD

 以上でインストールは完了です。ブログ記事を新規作成するなどして動作確認をしましょう。

 携帯にも公開したい場合はMT4i(http://www.hazama.nu/pukiwiki/index.php?MT4i)を利用することで実現できます。

次回は構築と運用のポイントとまとめを行います。

【参考文献】
「パーマリンクの使い方/WordPress(日本語)」(http://wpdocs.sourceforge.jp/Using_Permalinks)(アクセス:2009/07)

2002年SIerに入社し、一貫してWebシステムの開発に携わる。2007年フリーランスとして独立。現在はモバイルコンテンツサイトのマーケティング支援としてBI構築、SEO、SEMに携わっている。所有資格はRHCE、Oracle Certified Professional、テクニカルエンジニア(ネットワーク)など。「IIS de OSS」(http://guitarfish.wazure.jp/)にてIISにOSSをインストールするノウハウを展開中。

Think IT会員サービス無料登録受付中

Think ITでは、より付加価値の高いコンテンツを会員サービスとして提供しています。会員登録を済ませてThink ITのWebサイトにログインすることでさまざまな限定特典を入手できるようになります。

Think IT会員サービスの概要とメリットをチェック

他にもこの記事が読まれています