Arduinoの技術が旅人の役に立つ日が来る?
数えきれないほどのレストランや観光スポット、アクティビティセンターの情報をもつGoogle MapやApple Mapといったアプリが登場したおかげで、慣れない都市を旅歩くのはこれまでになく楽なものになった。
だが、経路から外れていないかを確認するため、数分毎に携帯を取り出すというのは、あなたにとってもその周りの人込みからしても鬱陶しいものだ。
これに対して英国のLCC EasyJetの考えるソリューションが、『Sneakairs』と名付けられたコネクテッドシューズだ。安全ベストのような色をした、趣味がいいとは言えないこのシューズにはArduinoチップが内蔵され、曲がる方向に応じて右足あるいは左足の靴のバイブレーションが作動する。
目的地に到着すれば、両足のバイブレーションが作動して知らせてくれる。たとえば、進行ルートの逆方向に興味を引くものを見つけたためにルートから外れてしまった場合、Google Mapは自動的にルートを再検索するものと思われる。
Arduinoの技術を使ってシューズを作ったEasyJet
EasyJetがこのシューズを作ったのは、Bacelona Streetプロジェクトの活動の一環である。シューズには(携帯で使われているような)バイブレーションモジュール、低消費電力Bluetooth、そして小型のバッテリーを備えた、Arduinoを小型化したクローン品が使われている。
IoTデバイス向けのオープンソース開発キットである「Arduino Sketch」と「Google Maps Directions API」を利用し、スマートフォンからシューズへほぼリアルタイムで情報が伝達される。つまり、スマートフォンも携帯しなければいけないということだ。だが、スマートフォンで自分の居場所をことあるごとに確認する手間が省け、その分Instagramに投稿する街の写真や動画の撮影に手を回すことができるようになる。
ただ、EasyJetが素晴らしい製品を作ったということは、そのシューズの色よりも気にすべきことだろう。英国の航空会社によくあるように、EasyJetも顧客の快適性を極限まで削ることで利益を確保している低価格キャリアだ。だが、このシューズに関しては本物のスマートウェアラブルと言える。やがて、旅の大好きな旅行者達に利用されるようになるであろう。
もう少し色の選択肢があればだが。
(ReadWrite[日本版] 編集部)
ReadWrite[日本版] 編集部
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