アプリ開発者はApple Watchを更に深く触れるようになる
6月8日のWWDCにおいて、Apple Watchが開発者に対してこれまで閉ざされていた殻が少し開かれた。とうとう本当のネイティブアプリが作れるようになり、ハードウェアの機能をフルで使えるようになる。
アップルがいうように、Watchがでてから6週間が経過し、ケヴィン・リンチがWatchOSと呼ばれる新しいスマートウォッチ向けOSについて明らかにした。ウェアラブルのソフトにおける革新は前に進んでいるようだ。
全てがそろう時
これまでのApple Watchが提供してきたのは、インターフェイスを派手目に改変したiPhone向けアプリだった。ソフトが動作するにはペアリングされたiPhoneがあることが前提であり、Apple Watchだからこそという使用例を挙げる事はアップルにとって難しいことだった。現在でも人々はこのデバイスをいったい何に使ったら良いのか、この高価なデバイスで何が便利になるのかよく分かっていない。
WatchOS 2によって、開発者はApple Watchで直に動くアプリを作ることが出来るようになる。Wi-Fiサポートも加わりiPhoneなしでも独立して動く機能への道筋も立った。また他の改良点も開発者にとってより意味のある使用法を提供できるものだ。
開発者はApple Watchのマイクロフォンにアクセスし、周りの音をアプリが拾うことが出来るようになる。同様にスピーカーから音声の再生も出来る。必要であれば短い動画の再生も可能だ。
フィットネスアプリについても内臓センサーやHealthKitを直接たたく事ができる。これにより心拍その他のデータの収集はより正確なものになり、アプリの可能性は飛躍することだろう。
加速度計およびTapticエンジン(アップルが名付けたバイブレーションを伝えるブザー)も同様に直接触れるようになる。これらの機能はトレーニング中に、あるステップが終わったので次のメニューに移る時の通知などに有用だ。
もっとも興味深い変更はディスプレイだ。開発者はこれにもアクセスすることができる。
アップルはかつて盤面インターフェイスに現れる情報の流れを、スマートウォッチ業界のその複雑さからComplicationsと言い表したが、開発者は自分のComplicationsを構成することができ、ユーザーはデジタルクラウンを使ってその流れを時間軸でコントロールできる。
この機能はTime Travelと呼ばれ、その見た目は少々驚かされるものだ。今年のWiredの記事によれば、アップルはPebble Timeの様なクロノロジカルアプローチを考えたものの、その表現を変えてきたという。
以下、ReadWriteの記載:
あるセクションで、Wiredの記事がApple Watchが情報を時系列に並べるというクロノロジカルアプローチをとったということを明らかにした。しかしこれは情報をユーザーがかかわるかどうかで順位付けするShort Looks、そしてニュースおよびアップデートを一緒に素早く表示できるグランスを優先するためにいったん脇によけられた。
おそらくアップルの気持ちが変わったのだろう。
その他の機能だ:
新しい盤面:Photo Albumや24時間タイムラプスを含む新しいものが加えられた。
ナイトスタンドモード:寝るときに時計をはずすのであれば、それをベッドサイドにおいておけば目覚まし代わりになる。盤面は電池の残量と時間を表示し続ける。
Digital Touchによるカラースケッチ:2つの色調でスケッチができる。マイクロDa Vinchにも接続可能だ(これらのスケッチはあまり長く保存できない)。
以下のアップデートもまもなく登場する:
- メールに返信
- FaceTime音声コール
- iOSアップデート:Apple Payによるギフトカードサポート、Siri対応の乗り換え案内機能つきマップアプリ
- Siri対応のネイティブフィットネスアプリ:ユーザーは時計にしゃべりかけるだけでアプリを手動で立ち上げなくてもエクセサイズをはじめることが可能に
- グランスのSiri対応
WatchOS2の開発者向けベータ版はすでに無料で入手できる。秋の後半には更に多くのソフトが登場予定だ。
画像提供:Brian P. Rubin for ReadWrite
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※本記事はReadWrite Japanからの転載です。転載元はこちらをご覧ください。
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