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| RFIDミドルウェアの役割 | ||||||||||||||||||
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「RFIDミドルウェアとは、「RFIDタグ、リーダ/ライタ」と「業務アプリケーション」の中間に位置するものを示す。例えば、RFIDを用いてシステムを構築する際には、これまではA社製リーダ/ライタとB社製リーダ/ライタ併用できないなどの課題があった。その他、リーダ/ライタから得られたデータをそのままアプリケーションに伝達してしうと、大量のトランザクションが発生してしまい運用上の負荷が大きくなってしまうリスクがある。」 そこで、RFIDミドルウェアは、ベンダーごとの差異を吸収するデバイスドライバやRFIDタグ情報のフィルタリング機能を提供し、柔軟なシステム構築と効率的な運用を実現する。野村総合研究所では、RFIDミドルウェアが有すべき機能は以下に示すように、デバイス管理、データ管理、プロセス管理、外部ネットワーク連携の4階層に分類できると提案している。 ![]() 図4:RFIDミドルウェアの機能 出所:野村総合研究所 RFIDミドルウェアが有すべき機能としては、業務アプリケーションとは切り離され、かつ汎用性が高い基盤としての性格を有したものであるべきと考えている。とはいっても、RFIDタグを導入し、大規模なサプライチェーンで導入かつ業務アプリケーションの連携を実現した事例はまだ少ため、プロセス管理以上の機能に関しては、導入事例や顧客要件を元に製品開発しているという状況であり、必ずしも汎用性が高いものとはいい切れない。従ってベンダー各社から提供されるRFIDミドルウェアも、デバイス管理やデータ管理に特化したものが多いというのが現状である。 |
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| RFIDミドルウェアベンダ | ||||||||||||||||||
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RFIDミドルウェアは、2003年6月のウォルマートのRFIDプログラムの表明以降、米国のITベンダーを中心に提供がはじまり、現在では国内のITベンダーも提供をはじめている。次に主な製品を紹介する。
表3:RFIDミドルウェア製品例 出所:野村総合研究所 |
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| 今後の展望 | ||||||||||||||||||
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ウォルマートのRFIDプログラムの開始から1年が経過し、現在では300社以上のサプライヤからRFID付きの商品パレットがウォルマートに届けられており、2007年には対応サプライヤの数が600社まで拡大する予定である。また、一部の店舗でも商品の品切れ防止などの効果がでてきているともいわれている。 先に述べたとおり、日本のサプライチェーンにおけるRFID導入においては、欧米との商慣習の違いを考慮しつつ、単にバーコードの置き換えに留まらない。これまで構築してきた業務プロセスを刷新し、更に顧客への新サービスや従業員支援を可能にするツールとしてRFIDを利用するといったように、様々な視点と地道な検証が必要となる。 技術的には、RFIDミドルウェアの登場によりRFID情報と業務アプリケーションの連携が容易になりつつある。現在提供されているRFIDミドルウェアは、まだ第一世代という状況であるが今後は実現する機能やサポートするリーダ/ライタの数も拡充していくであろう。EPCネットワークアーキテクチャに関しては、EPCと製品情報の連携を行うEPCインフォメーションサービスやONS(オブジェクトネームサービス)などは企業間取引に必須の機能であり、実用化に向けた仕様の深堀と検証が今後のポイントになると思われる。 次回は、既に利用がはじまっているクローズド領域でのRFIDの活用、日本発のユビキタス技術として期待が高いT-Eingineフォーラムの活動について紹介したい。 |
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