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| 有料ソフトは全て「商用ソフト」なの？ | ||||||||||||||||||||||||
森君
え！？商用ソフトって有料のソフトのことじゃなかったんですか。金子さん 森君も、まだまだ甘いわね（ふふっ）。そんなことじゃすとーるまん様の崇高な… 森君 だーかーらー、すとーるまんって何ですか？ 金子さん がーん……この世にすとーるまん様を知らないでIT業界を目指す人がいるなんてっ！ もとのぶ先生 まぁまぁ。それはおいといて。 「商用ソフト」これも曖昧な言葉だね。安直に有償ソフトの意味で使う人もいるけど、有償ソフトでもシェアウェアや個人向けのソフトなどは商用ソフトとは言わないことが多いでしょ。 森君 そうかぁ。 
もとのぶ先生
商用ソフトっていうのは、一般的には企業システムでの利用を前提としているソフトを指すことが多いかな。企業システムでの利用を前提としているということは、ソフトウェアに対する（有償）サポートがあって、使っている際に起こった疑問やトラブルなどに関していろんな支援が受けられると言うこと。 システムの一部として利用されるソフトは、一度使い始めると簡単に他のソフトに切替えられないからね。その意味でワープロソフトなどのOA用途のソフトとは位置づけが違うんだ。 有償のソフトでも、売った後は何も支援メニューもないソフトは商用ソフトとの範疇には入れないことも多いかな。 商用ソフトでは、保守契約という契約を結ぶことで、保険みたいに定期的に一定額を支払うことで、何年間かはソフトウェアのバグ修正依頼や、トラブル支援などを行なえる形態になっていることが多いんだ。  図3：商用ソフト （画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します） オープンソースであっても、商用ソフトに分類されるものもあるよ。 Linuxはオープンソースで無償って言われることが多いし、実際、デビアン（Debian GNU/Linux）のようにサポートがない代わりに無償で入手・利用できるものもあるけど、レッドハット（Red Hat Enterprise Linux）みたいに有償のサポート契約が用意されているものは、商用ソフトという位置づけにもなるんだ。 
金子さん
あれ、デビアンもサポートを表明しているベンダーがありますよ。もとのぶ先生 （うーん、話をややこしくしないでよー）そうですねぇ。デビアンみたいに、サポート契約の締結を選択できるような場合、サポート契約を締結して使っているようなケースでは商用ソフト的な位置付けになると思うし、無料で入手して使ってるようなケースでは、商用ソフトという感覚ではない場合が多いのかな。 森君 ふーん。オープンソースは無料ソフトのことだと思っていたけど、奥が深いんですねー。 もとのぶ先生 何となくわかっているつもりでも、人に尋ねられるときちんと答えられないことってあるよね。これからもオープンソースのこと、一緒に勉強していこうね。 青井部長 森、わたしのパソコンを設定する調子で、Linuxも頑張って覚えていけよ。 ところでなぁ、悪いんだけど、ここの設定もお願いできないか。 森君 はい。わかりました。青井部長！ ……こうしてまた日常の生活が続いていくのでした。（次回に続く）
本記事はフィクションであり、実在の人物には一切関係ありません。
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