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| 自由に支えられたUNIXの歴史 | ||||||||||||||||||||||||
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デファクトは「de facto」というラテン語から来ていて「事実上の」という意味。スタンダードは「標準」。つまり、「事実上の標準」という意味で、ISOやJISといった、標準化機関などが定めたものではなく、市場での競争の結果、高いシェアを獲得するなどして、世間的に標準になったものを指すんだ。森君が、よく「みんながWindowsを使って、文書作成はWordで」と言っているのが、まさにデファクトスタンダードの一例じゃない?まぁ、金子さんがいる場所で、こんなこと言ったら大変なことになるけど。 その頃は、コンピュータっていうと、部屋いっぱいにいろんな機械が並んでいたんだ。同じ会社のコンピュータでも、機種が違えばハードウェアの規格も違うのが当たり前。当然プログラムも、その機種専用のプログラムが使われていた。 だからコンピュータとソフトをわけて買うという考えがなかったんだ。ソフトっていうのはハードウェアの付属品、という考え方。そういう意味では今の家電とかとおんなじだね。 でも以前習ったときは、昔お金を払って買ってたソフトウェアがオープンソース化したとかいう理由で、無償になったって習ったような気がするんですが。 本当の昔は、ソフトウェアというのはハードウェアの付属品だったし、そもそも特定の機種でしか動かなかったから、ソースコードがついていた。 そのうち、ハードウェアが統一化されてくると、ソフト単体の価値が出てきた。それでみんなソフトを「売る」ようになったんだ。売ってもうけるには、コンパイルすれば実行プログラムを生成できてしまうソースコードは非公開にした方がいいよね。 金子さん そこに登場したのがすとーるまんさま… でね、森君。なんとなく、オープンソースの原型らしきものが見えてきたと思います。ところが、まだ、あの方が出ていらっしゃらないと思いませんか? 金子さん (^_^) ただ、こうした流れをそのまま受け入れなかった人たちもいた。UNIXと似た操作・機能を持つ自由なOSを作ろうという動きが出てきたんだ。ここで登場するのが、あの、リチャード・ストールマンかな。彼は、非常に優秀なプログラマで、GNU Emacsというエディタや、GCCというコンパイラなどを作った人としても有名だよね。 さて、この「GNU」だけど、"GNU's Not UNIX"の略で「GNUはUNIXではない」という意味を持っている。GNUプロジェクトでは、フリーソフトウェアで、UNIXと互換性のあるソフトウェアを作ってきた。このGNUプロジェクトで活動していたストールマンが「Free Software Foundation(FSF、フリーソフトウェア財団)」を設立したんだ。 金子さん あーんーたーーーいーまーごーろーきーづーいーたーのーーー
本記事はフィクションであり、実在の人物には一切関係ありません。
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