「飛翔するオープンソース—Linux Foundation の役割と日本の活動:日本からのボードメンバが語る—」というタイトルで行われたパネルディスカッションは、元OSDLラボディレクタであり日本SGIの高澤 真治氏がモデレータとして進行した。
元OSDLラボディレクタ/日本SGI 高澤 真治氏
パネラーとして、The Linux FoundationのExcective Directorのジム・ゼムリン氏をはじめ、同ジャパンディレクタの工内 隆氏、ボードメンバーからNECの柴田 次一氏と富士通の伊達 政広氏、日立製作所の橋本 尚氏が登壇した。
まずゼムリン氏がLinuxの現在と未来について「Linuxは趣味のものではなくなり、ビジネスに利用されるようになった。Linuxがメインストリームに入ったことで、オープンとクローズの2つ大きなプラットフォームが共存する時代が誕生した。今後5年間はこのような状況が続くだろう」と語った。さらに、The Linux Foundationの取り組みとして、プロモーションとプロテクション、スタンダライゼーションの3つに注力していくとアピールした。
The Linux FoundationのExcective Director ジム・ゼムリン氏
続いて工内氏が、プロモーションの分野として「日本の技術者の技術の粋(すい)をOSSにインプリメントしたい。またコミュニティ参加者の母数の増大をはかるとともに、コミュニティでの日本人の発言を後押ししたい」とThe Linux Foundationの事務局サイドの活動報告を交えながら抱負を述べた。