第9回:ネットワーク (2/2)

徹底攻略 LPI問題集 Level 2対応
徹底攻略 LPI問題集 Level 2対応

第9回:ネットワーク
著者:クロノス  中島 能和
編者:ソキウス・ジャパン   2006/1/30
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解答

   1ページ目の問題の解答を掲載します。解答には、問題の正解やその理由だけでなく、用語や重要事項などが詳しく解説されています。
第1問の解答:30

   問題文のように、192.168.7.0/24のネットワークを8つのサブネットワークに分割すると、各サブネットワークに割り当てられるIPアドレスの範囲は次の表のようになります。サブネットマスクには255.255.255.224(27ビット)が使われています。

【CIDRによるネットワークの分割】
IPアドレスの範囲 ネットワークアドレス ブロードキャスト
アドレス
192.168.7.0〜192.168.7.31 192.168.7.0 192.168.7.31
192.168.7.32〜192.168.7.63 192.168.7.32 192.168.7.63
192.168.7.64〜192.168.7.95 192.168.7.64 192.168.7.95
192.168.7.96〜192.168.7.127 192.168.7.96 192.168.7.127
192.168.7.128〜192.168.7.159 192.168.7.128 192.168.7.159
192.168.7.160〜192.168.7.191 192.168.7.160 192.168.7.191
192.168.7.192〜192.168.7.223 192.168.7.192 192.168.7.223
192.168.7.224〜192.168.7.255 192.168.7.224 192.168.7.255
   192.168.7.30/27のホストが属するサブネットワークには、192.168.7.0〜192.168.7.31までの32個のIPアドレスが割り当てられています。このうち、192.168.7.0と192.168.7.31の2つはネットワークアドレスとブロードキャストアドレスとして利用されるので、ホストに割り当てることはできません。したがって、実際に使えるIPアドレスの数は30個になります。


第2問の解答:C

   ルーティングとは、ネットワーク上のさまざまな経路の中から、宛先へ送信するための経路を選択することです。そのための経路表をルーティングテーブルといいます。

   ルーティングテーブルに経路を追加するには、routeコマンドを使用します。routeコマンドの書式は次のとおりです。

 [ ]内は省略可能。< >内は必須
route [オプション]
-F:ルーティングテーブルを表示
-C:ルーティングキャッシュを表示
-n:ホスト名を名前解決しない
 [ ]内は省略可能。< >内は必須
route add [-net|-host] <ターゲット> [オプション]
route del [-net|-host] <ターゲット> [オプション]
-net:ネットワークをターゲットとする
-host:ホストをターゲットとする
dev <インタフェース>:インタフェースを指定
netmask <ネットマスク>:ネットマスクを指定
gw <ゲートウェイ>:ゲートウェイを指定
   コマンド、書式ともに正しいCが正解です。Eは書式が誤っています。routeコマンドの書式とルーティングテーブルの設定方法については、よく理解しておく必要があります。

   なお、ifconfigコマンド(A、D)やnetstatコマンド(B)でルーティングテーブルに経路を追加することはできません。


第3問の解答:ifconfig eth0 192.168.54.22 netmask 255.255.255.128

   ネットワークインタフェースの設定を行うには、ifconfigコマンドを使用します。ifconfigコマンドの書式は次のとおりです。

 [ ]内は省略可能。< >内は必須
ifconfig [ネットワークインタフェース名] [IPアドレス] [パラメータ]
 [ ]内は省略可能。< >内は必須
netmask <サブネットマスク>:サブネットマスクを設定
up:指定したネットワークインタフェースを起動
down:指定したネットワークインタフェースを停止
ネットワークインタフェースeth1を停止する
# ifconfig eth1 down
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書籍紹介
徹底攻略 LPI問題集 Level 2対応
徹底攻略 LPI問題集 Level 2対応 本書は、LPI認定試験レベル2の合格を目指す方を対象とした問題集です。LinuxとLPI認定資格の研究を長年続けてきた著者が、受験者が試験範囲を効率よく学習を進めることができ、かつ確実に実力が付くことを第一に考え、執筆しています。試験範囲の「201試験(Linux応用管理)」と「202試験(Linuxネットワーク管理)」について300問以上の問題を収録し、実際の試験に近い形式で網羅しているので、問題を解くごとに合格レベルの実力が身に付きます。解説を読めば、Linuxとネットワークに関する知識や、用語と重要項目の理解度もますます深まります! Linuxエンジニアを目指す、すべての方におすすめです。
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販売価格:3,150円 (税込)
株式会社クロノス 中島 能和
著者プロフィール
株式会社クロノス  中島 能和
株式会社クロノス常務取締役。LPI認定試験対策メールマガジンの発行や各種セミナーを通じて、LPI認定試験の啓蒙活動を行っている。


株式会社ソキウス・ジャパン
編者プロフィール
株式会社ソキウス・ジャパン
クォリティ・メディア・カンパニーを標榜する出版社。2001年11月設立。2002年10月より株式会社インプレスと協業し、これまで30冊近い「徹底攻略問題集」を編纂する。また、自社で月刊「オープン・エンタープライズ・マガジン」を発行、発売している。
http://www.sociusjapan.co.jp/


INDEX
第9回:ネットワーク
  問題
解答
徹底攻略 LPI問題集 Level 2対応
第1回 カーネル
第2回 システムの起動
第3回 ファイルシステム
第4回 ファイル共有サービス
第5回 ハードウェア
第6回 システムメンテナンス
第7回 スクリプト、スケジューリング
第8回 トラブルシューティング
第9回 ネットワーク
第10回 メールとネットニュース
第11回 ネームサーバ
第12回 Webサーバ
第13回 クライアント管理
第14回 セキュリティ

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