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| Yantraによるサプライチェーン物流革命 | ||||||||||
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それでは、これまで紹介してきたスターリングコマースのSterling Supply Chain Applications「Yantra(以下、Yantra)」は、実際にどのような企業で利用されているのだろうか。最終回となる今回は、グローバル企業をさらに競争力ある企業へと導いたのか、Yantraの活用方法を具体的に紹介していく。 Yantraは数多くの著名な企業で導入されている。今回はこの中から、米国大手の電気製品販売チェーン店の「Circuit City」と「味の素」の例を取り上げて、導入の背景や得られたメリットなどを解説していこう。 |
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| Circuit Cityにおける導入事例 | ||||||||||
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米国のCircuit Cityは全米規模の家電流通業で、米国の小売業のリーディングカンパニーであり、630以上の店舗を持ち、年間1,500億円近い売り上げをあげるサプライチェーン企業である。 ![]() 図1:Circuit Cityの店舗
会社データ
本社:米国バージニア州 創業:1949年 店舗数:641(2006年12月末) 従業員:約4万2,000人(2006年2月) 売上:約140億ドル(2006年度) 上場:ニューヨーク証券取引所 WEBサイト:http://www.circuitcity.com/ |
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| 問題点と解決 | ||||||||||
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同社では商品の流通を管理するサプライチェーンマネジメントシステムに対して様々な問題を抱えていた。それは肥大化したレガシーアプリケーションやスタンドアロンかつ限定的なソリューションやリアルタイムでない全店舗レベルの在庫管理などである。これらの課題を解決し、シームレスなマルチチャネルショッピング体験の実現や付加価値サービスを提供、体験してもらうことが、顧客ロイヤリティにつながると考え、Yantraの導入に踏み切った。 なぜならYantraならばアウトソーシングプロセス全般にわたる管理が可能であり、オーダー管理と顧客サービス全てにわたるコストの削減ができるからである。 顧客ロイヤリティの向上としては、店舗への来店や在庫がない場合の代替店舗への誘致、ネット注文の店舗での受け取り、全てのチャネルからの返品管理といったサービスを提供することを主眼とした。 この理由として、これまではWebオーダーの商品だと配送が主だったが、店舗での受け取りや返品も可能にすることで、店舗の売り上げの向上を果たしたいという。これまでは在庫や配送、オーダーなどが別システムで連携していなかった。Yantraにより全社レベルで在庫やオーダーを一括管理することで在庫状況の把握を実現する。 |
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| 得られた結果 | ||||||||||
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Yantraの導入により顧客は選択できるチャンネルが増えること、そしてCircuit Cityは顧客の店舗に足を運ぶ機会の増大を得ることができた。これにより、導入前と比較して、約40%の売上の向上を果たしたという。チャネルをまたがった在庫管理と顧客に対する一元的なサービスの提供が、在庫削減と利益拡大に貢献したケースであるといえよう。 このようなことは在庫管理データベースだけでは実現することは難しい。店頭在庫や倉庫在庫、運搬中の商品などは、いくつもの場所に存在しているからである。これらの在庫や商品は、売り上げのPOSと連動していないと、データベース上では在庫になっているのに、実はたったいま売れた直後である、という自体が起きる。これらのデータをリアルタイムで反映させる必要がある。このような問題を解決できたのもYantraによる連携であるといえるだろう。 |
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