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| はじめに | ||||||||||||||||||||||||||||||||||
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前回に引き続き、「電子メール管理の重層的アプローチ」を紹介します。今回は、電子メールのアーカイブ化と耐性基盤の構築について解説していきます。 |
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| 手順2:電子メールのアーカイブ化 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||
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電子メールシステムは、今日の標準的なメッセージングシステムで送受信される量のデータを保存するようには設計されておらず、その影響がますます明らかになっています。 電子メール管理者は、電子メールのストレージ管理の問題に直面しています。電子メールは次々に届き、その数は毎年大幅に増加しています。電子メール環境には次のような影響が生じています。
表1:電子メール環境に生じる影響 こうした問題を解決するために、ほとんどのIT組織では電子メールのクォータを設定して、ユーザーが使用できるストレージ容量を一定(一般的には25MBから200MB)に制限しています。 しかし、このような対策を実施しても、問題が転嫁されただけで根本的な解決にはなっていません。ユーザーは、自分の電子メールストレージがクォータを超えていないか常に確認する必要があり、超えた分は別個のファイル(Microsoft ExchangeのPSTファイルなど)に保存しています。 多くの場合、ユーザーはPSTファイルをネットワークファイルサーバーに保管するので、結局ストレージリソースとバックアップリソースが消費されることになります。このファイルは破損しやすく、電子メールサーバーの場合と同じ可用性とパフォーマンスに関する問題が発生します。通常、デスクトップまたはラップトップのPSTファイルはバックアップされないため、企業データが消失したり盗まれたりする可能性があります。 電子メールクォータによってユーザーの生産性が低下し、IT担当者のもとに多数のサポートコールがかかってくることになります。これは、電子メール管理における負担の1つになっています。 より優れたソリューションでは、電子メールクォータのよい面を利用し、その問題点を避けることができます。ユーザーに負担をかけたり重要なデータが消失したりすることなく、一次ストレージのサイズを最小限に抑えながら、より経済的な二次ストレージを利用できます。メッセージアーカイブソリューションを使用すれば、一次メッセージサーバーのストレージの使用状況を管理しながら、大容量のメールボックスをユーザーに提供できます。 アーカイブシステムを使用すると、管理者は次のことが行えます。
表2:アーカイブシステムによって管理者が行えること メッセージのアーカイブは、ストレージ管理のみにとどまりません。多くの企業では、アーカイブを企業の重要情報を保存するためのベストプラクティスと見なしています。 訴訟に巻き込まれた場合、証拠として電子メールの提出を求められることは多々あります。古い方法(テープからのデータ復元)を使用して電子メールを提出するのは、多大なコストや時間がかかります。 消費者向け製品などの訴訟に巻き込まれやすい製品を扱っている企業の場合、こうした方法はもはや選択できなくなっています。事が起きてからあわてて対応するのではなく、次の規制や法律に備えて事前に行動を起こそうと考える企業は、ますます増えています。 電子メールは、社内のコミュニケーション記録の送信元でもあり、受信先でもあります。多くの企業は、独自の目的で電子メールを保存する動きを見せています。たとえば、電子メールを監視して不適切な使用や社内ポリシーへの違反がないかどうかを調べています。優れたメッセージアーカイブソリューションは、次のことを行って不適切な使用を検出および防止します。
表3:不適切な使用の検出・防止する機能 |
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シマンテックイエローブック
本連載は、シマンテックイエローブック「Symantec Email Security and Availability for Microsoft Exchange」からの転載記事です。シマンテックイエローブックとは、ITプロフェッショナルの方や一般の技術者に対して、技術的なノウハウを提供する本です。これらの本はシマンテックのソリューションを使って実際のビジネスや技術上の問題を「どのように解決するのか」について書かれています。またベストプラクティスに基づく推奨事項に加え、インストール、設定、製品の統合についても詳しく解説されております。詳しくは、下記のURLを参考にしてください。 http://www.symantec.com/ja/jp/enterprise/yellowbooks/index.jsp |
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