米Red Hat、「Red Hat Enterprise Linux 10.2/9.8」を発表 ─ AI支援やimage modeを強化

開発ツール更新、PQC対応、アップグレード自動化も拡充

5月21日 23:45

 米Red Hatは5月21日(現地時間)、同社の企業向け Linux OSの最新版、「Red Hat Enterprise Linux(RHEL) 10.2/9.8」の提供を開始した。「Red Hat Enterprise Linux 10」系列および「9系列」の最新版となる。

 「Red Hat Enterprise Linux 10.2/9.8」では、コマンドライン向けAI支援、image mode for RHEL、開発ツールセット、セキュリティ、移行・アップグレード支援などが強化されている。

 「RHEL 10.2/9.8」のハイライトは次の通り。
〇コマンドライン向けAIアシスタントを強化
〇高度なCLI向けAIアシスタント「goose」をExtensionsリポジトリで提供
〇Go Toolset 1.26、LLVM Toolset 21、Rust Toolset 1.92、Python 3.14などを採用
〇PHP 8.4、OpenJDK 25、PostgreSQL 18、MariaDB 11.8などを更新
〇image mode for RHELでbootcの更新事前ダウンロードなどをサポート
〇RHEL Image Builderの新CLIやアップグレード用Ansibleロールを提供
〇RHEL 10.2でsealed imagesをTechnology Previewとして提供
〇Red Hat Certificate System 11.0でポスト量子暗号(PQC)対応を強化
〇Leappにより変換とメジャーバージョンアップグレードを単一ステップで実行可能に
など。

 コマンドライン関連では、RHEL command-line assistantにカラー出力が追加されたほか、より高度なCLI向けAIアシスタントとして「goose」がExtensionsリポジトリで提供される。gooseは、同じAIバックエンドに接続しつつ、ストリーミング応答やRHEL向けMCPサーバとの連携を視野に入れた機能を備えている。

 開発ツールでは、Go Toolset 1.26、LLVM Toolset 21、Rust Toolset 1.92、Python 3.14、Ruby 4.0、Git 2.51、PHP 8.4、OpenJDK 25、PostgreSQL 18、MariaDB 11.8などが搭載されている。運用面では、bootcベースのimage mode for RHELが強化された。OS更新を即時適用せず事前にダウンロードする機能や、Bootable Containers and Virtualization Kit(BCVK)による仮想マシン検証環境の簡素化などが含まれている。

 セキュリティ面では、RHEL 10.2のTechnology Previewとして「sealed images」が提供される。これは、顧客が管理するSecure Boot鍵でOSイメージを署名し、実行時まで暗号学的な整合性を検証する仕組み。また、Red Hat Certificate System 11.0では、NIST標準化されたML-DSA署名に対応し、ポスト量子暗号への移行を支援する。

 「RHEL 10.2/9.8」は、Red Hat Customer Portalから入手できる。

(川原 龍人/びぎねっと)

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Red Hatによる発表

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