— 新社名の由来について教えてください喜多氏:
サイオス(SIOS)は、「Software for Innovative Open Solutions」の4つのキーワードの頭文字から名付けました。文字通り「革新的なソフトウェア技術を活用して、オープンソリューションを提供していく」という思いが込められています。
新社名の条件として、まず海外でも発音しやすいこと、そして短くて覚えやすいことを重視していました。社名決定にあたっては、多くの候補の中から検討を重ねました。カタカナでもアルファベットでも4文字の短いフレーズで覚えやすく、さらに「夢溢れるソフトウェアテクノロジーで価値を創造し、社会の発展に貢献する」という我々の企業理念にも通じる社名としました。
— なぜ社名を変更することになったのでしょうか喜多氏:
2005年に行ったコーポレートアイデンティティの見直しが1つのきっかけです。コンサルティング会社に依頼して、社員やクライアント、株主のステークホルダをはじめ、メディアも含めた様々な方々にインタビューやアンケートを実施し、当社に対する意見をいただいたのですが、その結果「テンアートニ」という社名がよくないという声がありました。
もう1つ、ワールドワイドでのブランド力向上という重要な目的があります。これまで、海外では「テンアートニ」という社名は発音しづらく、なかなか覚えてもらえないこともありました。当社では今後、国内外問わずにグローバルにビジネスを拡大していこうとしており、今年5月のSteelEye Technology社の買収はその第一歩でもあります。そこで、我々にとっての新たなスタートとなる変革の年に、社名もグローバルに通用するものに新しく変えていこうということになったのです。
— 「Intranet」を逆さまにして「Tenartni(テンアートニ)」という、これまでのユニークな社名に親しみを持っていた人も多いのでは喜多氏:
確かに、そのようにいってくださる方もいます。ただ「イントラネット」という言葉自体がテンアートニ設立当時は新鮮だったわけですが、すでに旬の時期を過ぎた今では、少々古めかしいイメージを拭えないという点がありました。
— 5月に買収したSteelEye社のビジネス展開について教えてください喜多氏:
HAクラスタシステムのLifeKeeperとネットワーク経由での非同期ミラーリングを可能とするSteelEye Data Replication for Linux(SDR-L)が主軸であり、10月に最新版の販売を開始しました。これらの周辺製品の開発にも取り組んでおり、今後はCDP(Continuous Data Protection:継続的データ保護)ソリューションを中心とした領域のビジネスをさらに強化していきます。