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| 3. 今後企業規模に関わらず「サイボウズ」が勢力を伸ばせるのか | ||||||||||
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参考までに「今後利用予定のグループウェアパッケージシェア」では、年商50億円を境に区分したものも合わせて示している。図4で示すように、サイボウズが両製品のシェアを合計すると48.9%と5割近くに達する。 まずトップが「サイボウズoffice」で27.7%、2位が「サイボウズガルーン」で21.2%、3位が「Lotus Notes」で14.1%、4位が「desknet's」で11.4%、5位が「Microsoft Exchange」で7.6%となっている。 年商別に見ると年商50億円未満ではさらに顕著だ。トップが「サイボウズoffice」で32.6%、2位が「サイボウズガルーン」で23.6%、3位が「Microsoft Exchange」で9.0%、4位が「Lotus Notes」で7.9%、5位が「iOffice」2.2%となっている。 一方、年商50億円以上でも、トップが「サイボウズoffice」で21.3%、「サイボウズガルーン」と「Lotus Notes」が同率2位で19.1%、4位が「Microsoft Exchange」で6.7%、5位が「iOffice」1.1%となっている。 この今後利用予定のグループウェアパッケージシェアというのは、噛み砕いていえば「次回パッケージを入れ替えるなら、この製品を使ってみたい」という意識調査的な性格を帯びているので、これが厳密な予報図になるとはいいがたいが、SMBのサイボウズへの関心の高さは間違いないだろう。 ただし「第1回:グループウェアを使い切っていない中堅・中小企業」でも述べたが、グループウェアの本来の機能をフル活用せずに、「付加価値の低い機能」に特化した活用が一般化するような状況が続くとは考えにくい。決してサイボウズ的な「グループウェア」を否定するわけではないが、いわゆる「住み分け」が今後は進むことになるだろう。 エンタープライズ性を強く帯びたLotus Notesは、SMBにおいてシェアを漸減しつつあるが、いわゆる「ソリューション」としてのグループウェアの価値は評価されているし、今後もその地位は揺ぎ無いだろう。 逆にサイボウズが小規模から大規模に侵攻し、単機能の寄せ集めではない、豊かで高機能なグループウェアを活かしたエンタープライズ企業へのソリューションニーズを満足させる製品へ変化していくのかに注目したい。一方ユーザ企業の視点としては両者の使い分けが進み、最終的には「共棲」関係になることも予想される。しかし導入企業シェアという点では、今後サイボウズがトップになることは間違いないだろう。 今後もグループウェア市場の動向から目が離せない。最近ではグループウェアの「SaaS」展開など、新たな方向性やサービスが登場している。こちらについてはまた別の機会に述べたい。 |
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