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キーパーソンインタビュー
> Oracle Special Interview
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— データベースアクセスに関するアプローチとは、具体的にどのような機能ですか
杉氏
:データベースの開発では、Javaのオブジェクト指向に合致したO/Rマッピングと従来通りのJDBCを中心としたデータ中心のアプローチの2種類があります。Oracle Application Serverではこの両方に対応できるコンポーネントを用意しています。
図2:Oracle Application Serverのデータベースアクセスへのアプローチ
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)
まずO/Rマッピングに関する機能ですが、これはJavaの開発に慣れている開発者向けのもので、Javaでデザインをしてデータベースとのマッピングを行います。Oracle Application Serverでは「TopLink」と呼んでいます。
従来型の開発手法は「ADF Business Components」で対応します。これまでのようなデータ中心の開発を引き継いだ形で、データベースのテーブルに対してSQLを記述し、それをJavaオブジェクトにマッピングするものです。
このどちらもOracleデータベースとの組み合わせで、最適なパフォーマンスができるようになっています。
— 先ほどのTopLinkデータキャッシュは、TopLinkで開発したアプリケーションでのみ利用できるのでしょうか
杉氏
:TopLinkデータキャッシュで提供しているデータ単位でのキャッシュはTopLinkで開発したものに限られます。しかしADF Business Componentsで開発したアプリケーションについては別途「アプリケーションコンポーネットキャッシュ」機能で、コンポーネント全体のキャッシュを行うことができます。
— Oracle Application Serverの今後についてお聞かせください
杉氏
:Oracle Application Serverへアクセスするフロントエンドとして、Ajaxに注目が集まっています。実際に興味を持たれているお客様が多いのですが、システムを組むのは難しいという面があります。これは開発そのものの難しさに加えて、デバッグや言語がバラバラで環境もリモートになってしまうためです。
Oracleが理想とするのは、AjaxをAjaxとして開発するのではなく、必要なコンポーネントをドラッグ&ドロップで貼り付けていける仕組み作りです。現在、そのような環境を実現するためのコンポーネントを開発中で、来年のはじめには最初の形をお見せできるようになると考えています。コンポーネントを貼り付け、必要な部分だけコードを書くことで、AjaxによるWebアプリケーションを開発できるものです。
— それはどのような形態で製品化されるのでしょうか
杉氏
:ユーザとしての利用という点では、今後販売していく管理ツールやアプリケーションサーバ、ERP製品のフロントエンドなどに採用していきます。それに加えてOracle Application Serverの開発環境に必要なコンポーネントを含めて提供することを考えています。
これが実現すると、Oracle Application Serverを導入していただくことで、Ajaxのコンポーネントをそのまま利用できるようになります。
日本オラクル株式会社
システム製品統括本部 営業推進部 Fusion Middlewareグループ 担当シニアマネージャー
杉 達也
1996年4月に入社。Oracle Fusion MiddlewareのSOA/Java関連マーケティング業務を担当する。
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