第1回:電子メールのセキュリティと可用性 (2/2)

シマンテックイエローブック
電子メール環境を効果的に管理するための総合的アプローチ

第1回:電子メールのセキュリティと可用性

著者:シマンテック   2007/2/8
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電子メールのセキュリティと可用性について

   電子メールの量が急激に増加し、主要なビジネスアプリケーションとして電子メールの役割がますます重要になり、電子メールインフラストラクチャの管理コストが増加し続ける今、包括的な電子メール管理ソリューションを求める声が急速に高まっています。

   IT担当者は、社内の要望に応えて電子メールデータをより長く保存し、より高い可用性やアクセシビリティを実現するために、日々努力を続けています。電子メールシステムは、さまざまな脅威によるリスクを低減させるために、保護する必要があります。

   IT組織が新しい電子メールサーバーへの移行やメッセージングサーバーの統合を計画している場合、電子メールインフラストラクチャを強化し、新しい課題に対応する機会が生まれます。

   電子メールシステムが成熟するにつれて、メッセージングシステム全体(ハードウェア、ソフトウェア、ネットワークインフラストラクチャ)のセキュリティと可用性を維持するアプローチが重要になっていきます。

   これに対して、個別製品をいくつも組み合わせていくような事後的なアプローチや個別的なアプローチで電子メールを管理している場合には、製品間の相互運用性や保守の問題を解決するために多大な労力が必要になり、新たな問題を招くことになります。長期的に見ると、このようなアプローチは効果がなく、コストがかかり、何社ものベンダーが関与することから状況の複雑化を招きます。

   このシマンテックイエローブックでは、単一ベンダーの製品を統合したソリューションを実装するという、価値のある提案を行っています。統合ソリューションというアプローチから得られる固有の利点と、シマンテックソリューションの各機能がもたらす利益について、詳しく説明しています。

   一般的な利点については、この序章で簡単に説明しています。個々の製品が優れた強みを持ち、シマンテック製品全体として高いシナジーを発揮しているのは、シマンテックとベリタスソフトウェアの卓越した設計力や豊富な経験が融合した結果に他なりません。この点については、以降の章で簡単に説明します。


Symantec Email Security and Availability for Microsoft Exchangeソリューションについて

   それぞれの分野で業界をリードしてきたシマンテックとベリタスソフトウェアの合併は、電子メールのセキュリティ、可用性、耐性というさらに広い舞台で圧倒的な存在感を築いています。

   Symantec Email Security and Availability for Microsoft Exchangeというソリューションには、2つの企業の専門知識が結集されています。このシマンテックソリューションを導入すれば、個別製品をいくつも組み合わせていくアプローチから卒業して、包括的なソリューションへとステップアップできます。

   電子メールを管理する統合ソリューションに対する需要は、現在急速に高まっています。

   この増大するニーズは、電子メール環境の目まぐるしい変化によって引き起こされたものです。シマンテックは、それぞれクラス最高の製品群からなる強力なソリューションを提供しています。それぞれの専門分野が補完しあって、組織の電子メールシステムの保護、バックアップと回復、情報の保存と取得という広い範囲をカバーしています。

   Symantec Mail Security製品は、ジャンクメールが組織に届いてExchangeサーバーを通過する量を減らします。シマンテックのグローバルインテリジェンスネットワークとセキュリティレスポンスによるサポートが受けられるMail Security for Exchange製品は、電子メールネットワークを脅威から保護します。

   Mail Security for Exchange製品は、事前に定義されたポリシーに従って電子メールをフィルタ処理し、Symantec Enterprise Vaultの電子メールアーカイブに転送します。Enterprise Vaultは、Exchangeサーバーとは異なる場所に電子メールを保存します。

   Symantec Enterprise Vault Compliance AcceleratorとSymantec Enterprise Vault Discovery Acceleratorは、Enterprise Vaultに移動された情報にアクセスするために使用します。

   これらのオプションには、データのアクセシビリティを保ちながら、アーカイブされたデータの整合性を維持する機能が備わっています。Symantec Backup Execは、バックグラウンドでシステム全体の可用性を継続的に維持し、どのようなエラーが発生しても迅速に回復できるようにします。

   電子メールのセキュリティと可用性を維持する包括的なソリューションには、次のような利点があります。

  • いくつもの製品を複雑に組み合わせるリスクや、動作が実証されていない組み合わせを行った場合のリスクが低減され、関連性のない製品を組み合わせたときに発生しやすい予期しない問題が回避できる

  • より高い効率を実現するIT リソースに的を絞れる

  • ベンダーが1社になることで、サポート、保守、コミュニケーションが全般的に簡素化される

  • 各製品の操作に共通性や一貫性があるので、管理者やユーザーが操作を覚えやすい

  • ITに関する知識が単一のソリューションに統合されているので、ITに関する専門知識をすばやく身に付けられる

  • コンサルティング、サポート、トレーニングなどの専門サービスを、単一のチャネルで依頼し、提供を受けられる

表2:包括的なソリューションのメリット

   Symantec Email Security and Availability for Microsoft Exchangeソリューションには、次のものが含まれています。

  • Symantec Mail Security 8260 アプライアンス
  • Symantec BrightMail AntiSpam
  • Symantec Mail Security for Microsoft Exchange
  • Symantec Enterprise Vault
  • Veritas Storage Foundation for Windows
  • Symantec Backup Exec

表3:ソリューションに含まれているもの

   組織によっては、追加の製品やオプションが必要になることもあります。この点については、以降の章で簡単に説明します。関連製品や関連サービスについて詳しくは、シマンテックの販売代理店または再販業者にお問い合わせください。

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株式会社シマンテック
著者プロフィール
株式会社シマンテック
シマンテックは、情報のセキュリティ、アベイラビリティ、整合性の確保に役立つソリューションを個人や企業のお客様に提供する世界的なリーダーです。米国カリフォルニア州クパティーノに本社を置くシマンテック コーポレーションは、現在、世界40ヶ国以上で事業を展開しています。
http://www.symantec.com/jp


INDEX
第1回:電子メールのセキュリティと可用性
  はじめに
電子メールのセキュリティと可用性について
電子メール環境を効果的に管理するための総合的アプローチ
第1回 電子メールのセキュリティと可用性
第2回 電子メールシステム強化の取り組み(前編)
第3回 電子メールシステム強化の取り組み(後編)
第4回 電子メール管理の重層的アプローチ
第5回 電子メールのセキュリティのポイント
第6回 電子メールのアーカイブ化と耐性基盤の構築
第7回 電子メールセキュリティの強化
第8回 電子メールのアーカイブ化
第9回 耐性システムを構築する
第10回 電子メールセキュリティと電子メールアーカイブソリューションのまとめ
第11回 迷惑メールの遮断
第12回 Symantec Mail Security for Exchangeの設定概要
第13回 Symantec Mail Security for Exchangeを設定する際の注意事項
第14回 ゲートウェイサーバー層におけるネットワーク境界の保護
第15回 電子メールのコンプライアンス
第16回 コンプライアンスにおけるITの役割

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