グリーンITに注力する企業たち ITで地球環境を変える! 著者:シンクイット編集部 公開日:2007/00/00(□) 1人1人がグリーンITの主役 二酸化炭素の排出量を定めた京都議定書の目標期間開始の2008年がいよいよ迫っている。企業の社会的責任(CSR:Corporate Social Responsibility)が問われる昨今、全組織をあげた対策を取らざるを得ない状況だ。 組織全体の対策として適切に取り組み、厳しくなる規制に的確に対応するには、まずは体制を整えることが必要だ。体制の整備については、ISO14000シリーズに従った環境マネジメントが参考になる。ISO14000シリーズは、企業や組織の活動による環境への影響を最小限に留めることを目的に定められた国際規格だ。 ISO14001には、組織活動や製品サービスが環境に及ぼす負荷の低減といった「環境パフォーマンスの改善を実施する仕組みが継続的に改善されるシステム」を構築するための要求事項が規定されている。これらの規定に従った環境マネジメントシステムを構築した場合は、自ら宣言する(自己適合宣言)または第三者機関の認証(審査登録)を取得することができる。 企業戦略として環境マネジメントシステムの構築に取り組むことは、顧客や消費者へのアピールにつながり、結果として企業価値の向上にもつながる。 組織的に環境マネジメントシステムを構築するのは時間がかかるが、すぐに始められるグリーンITもある。例えばマシンルームの現在の環境や電力使用状況を調査するのもグリーンITへの第一歩だ。現在の状態を把握し、サーバ利用効率や台数削減といった視点だけでなく、マシンルーム全体の省電力を考えた最適化設計を検討してみたらどうだろう。 また、物品やサービスの購入する際、「国等による環境物品等の調達の推進等に関する法律」の趣旨に基づき、環境負荷の少ないものを選択する「グリーン調達」の推進も取り組んでいきたい対策の一つだ。 例えば、購入するPCなどは有害な加害物質を含まないものを選択する、日常的に利用しているプリンタ用紙を再生紙に変更する、リサイクルPCを活用するなどの取り組みは、部署単位でも始められるだろう。 なお、最も身近な対策は、日常的に利用している機器の省電力設定だ。周囲を見回すと、長時間の離席などで利用していないのに、電源が入りっぱなしのPCはないだろうか。利用しているPCの電源機能を確認すると、スリープモードの自動切替、サスペンドモード切替などが用意されている。こうした小まめな節電は今からでも実践できる。早速グリーンITの取り組みを開始してほしい。 |
||||||||||||||||||
|
||||||||||||||||||
|
|
||||||||||||||||||
|
||||||||||||||||||









