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ファイル出力機能
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レポーティング・ツールのユーザ層は数が多いだけに、検索したデータを2次的に加工したいとか、きれいに印刷したいといった付加的なニーズが発生します。これをレポーティング・ツールそのもので解決しようとすると、本質的な機能が軽視される、導入コストが増大するといったことにつながり、BIツール選択の失敗につながりかねません。
したがって、レポーティング・ツールが持つ多様な形式のファイル出力機能を評価し、付加的なニーズはユーザ独自の解決に任せるというのが、現実的な解決策といえます。
レポーティング・ツールから出力可能なファイル形式の種類は製品によって様々ですが、一般的に見て必要性の高い出力形式を順に見ると、PDF、Excel、HTMLの3種類になります。
PDF出力機能があると、レポーティング・ツールで表示されたレポートをプリンタできれいに印刷したいというニーズに対応できます。図2、図3にMicrosoft Reporting Servicesを使用した場合の例を示します。図2がブラウザ上に表示されたオリジナルのレポートで、図3がPDF出力されたファイルを表示したものです。
図2:ファイル出力の例〜オリジナル・レポート (画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)
図3:ファイル出力の例〜PDF出力 (画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)
Excel出力機能があると、レポーティング・ツールで検索したデータを2次的に加工したいというニーズに対応できます。図2のオリジナル・レポートをExcelファイルに出力したものを図4に示します。
図4:ファイル出力の例〜Excel出力 (画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)
HTML出力機能は、レポーティング・ツールで表示されたレポートを簡単にメールに添付して送りたいというニーズに対応できます。図2のオリジナル・レポートをHTMLファイルに出力したものを図5に示します。
図5:ファイル出力の例〜HTML出力 (画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)
レポーティング・ツールの中には、先ほど解説したバッチ・レポーティング機能でこれらのファイル出力を実行できるものもあります。これら2つの機能を組み合わせて使用すれば、さらに色々なレポート作成の方法をとることができます。例えば、バッチ・レポーティングでファイル出力を行い、そのファイルの出力先ディレクトリを企業内ホームページからリンクしておけば、ホームページのコンテンツとしてレポートを公開して、その更新も自動化することができます。
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著者プロフィール
株式会社アイエイエフコンサルティング 平井 明夫
日本DEC(現HP)、コグノス、日本オラクルを経て現職。一貫してソフトウェア製品の開発、マーケティング、導入コンサルティングを歴任。 特に、データウェアハウス、BI、OLAPを得意分野とする。現在、企業業績管理、管理会計などデータ分析ソリューションの短期導入を可能にするテンプレートやパッケージの開発を行っている。
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