第12回:Webサーバ (2/2)

徹底攻略 LPI問題集 Level 2対応
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第12回:Webサーバ
著者:クロノス  中島 能和
編者:ソキウス・ジャパン   2006/2/8
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解答

   1ページ目の問題の解答を掲載します。解答には、問題の正解やその理由だけでなく、用語や重要事項などが詳しく解説されています。
第1問の解答:D

   DirectoryIndexディレクティブには通常、次のような記述があります。

DirectoryIndex index.html index.htm
   この場合、指定されたディレクトリにindex.htmlファイルもしくはindex.htmファイルが存在すれば、そのファイルが表示されます。そこで、次のように変更することで、ファイル名を指定しなくても、index.phpファイルの内容が表示されるようになります。

DirectoryIndex index.html index.htm index.php
   したがって、Dが正解です。

A. AddHandlerは、拡張子とハンドラを関連付けるディレクティブです。
B. DocumentRootは、Webで公開するドキュメントのトップディレクトリを指定するディレクティブです。
C. IndexFilesというディレクティブはありません。
E. AccessFileNameは、ディレクトリ固有の設定ファイル名を指定するディレクティブです。
第2問の解答:B、D

   Apacheのログは、デフォルトでは/var/log/httpdディレクトリなどに保存されます。ログファイル名などは、httpd.confで任意に設定することができます。access_logファイル(B)には、httpドキュメントなどの転送内容が記録されます。error_logファイル(D)には、Apacheの起動や終了、存在しないファイルを指定した場合のエラー内容などの情報が記録されます。Linuxでは、ログはsyslogdデーモンが管理することが多いのですが、Apacheは独自にログを管理します。また、バーチャルホスト機能を使った場合は、バーチャルホストごとにログを生成することもできます。

   httpd.log(A)、www.log(C)、apache_log(E)といった名前のログファイルは、デフォルトでは存在しません。


第3問の解答:B

   SSLを使った通信では、信頼できるWebサーバであることを証明するための証明書を用意することで、サーバの正当性を証明することができます。証明書は認証局(CA:Certification Authority)が発行しますが、そのためにはサーバの鍵ファイルを作成し、必要書類とともに認証局に送らなければなりません。鍵ファイルを作成するには、/etc/httpd/confディレクトリ(ServerRoot/confディレクトリ)でmake genkeyコマンド(B)を実行します。サーバ鍵は、ssl.keyディレクトリ内にserver.keyという名前で作成されます。

A. ssh - keygenは、OpenSSHで公開鍵/秘密鍵のペアを作成するコマンドです。
C. htpasswdは、ユーザー認証のためのファイルにユーザーを追加したり、パスワードを変更したりするコマンドです。
D. apachectlはApacheを制御するスクリプトですが、sslkeygenというオプションはありません。
第4問の解答:B

   squid.confファイルでのアクセス制御は、まずacl項目でアクセスリストを設定し、そのアクセスリストを使ってhttp_access項目で設定します。したがって、Bが正解です。以下は、squid.confファイルのアクセス制御の部分の例です。

squid.confファイルの設定例(抜粋)
acl all src 0.0.0.0/0.0.0.0
acl localhost src 127.0.0.1/255.255.255.255
acl lpiclv2 src 192.168.128.7/255.255.255.0
acl SSL_ports port 443 563
acl Safe_ports port 80 21 443 563 70 210 1025-65535
http_access allow localhost ←localhostからのアクセスを許可
http_access deny CONNECT !SSL_ports ←SSL_portsで設定されたポート以
外の接続を禁止
http_access deny !Safe_ports ←Safe_portsで設定されたポート以
外を禁止
http_access allow lpiclv2 ←lpiclv2からのアクセスを許可
http_access deny all ←上記以外はすべて禁止
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書籍紹介
徹底攻略 LPI問題集 Level 2対応
徹底攻略 LPI問題集 Level 2対応 本書は、LPI認定試験レベル2の合格を目指す方を対象とした問題集です。LinuxとLPI認定資格の研究を長年続けてきた著者が、受験者が試験範囲を効率よく学習を進めることができ、かつ確実に実力が付くことを第一に考え、執筆しています。試験範囲の「201試験(Linux応用管理)」と「202試験(Linuxネットワーク管理)」について300問以上の問題を収録し、実際の試験に近い形式で網羅しているので、問題を解くごとに合格レベルの実力が身に付きます。解説を読めば、Linuxとネットワークに関する知識や、用語と重要項目の理解度もますます深まります! Linuxエンジニアを目指す、すべての方におすすめです。
発売日:2003.09.30発売
販売価格:3,150円 (税込)
株式会社クロノス 中島 能和
著者プロフィール
株式会社クロノス  中島 能和
株式会社クロノス常務取締役。LPI認定試験対策メールマガジンの発行や各種セミナーを通じて、LPI認定試験の啓蒙活動を行っている。


株式会社ソキウス・ジャパン
編者プロフィール
株式会社ソキウス・ジャパン
クォリティ・メディア・カンパニーを標榜する出版社。2001年11月設立。2002年10月より株式会社インプレスと協業し、これまで30冊近い「徹底攻略問題集」を編纂する。また、自社で月刊「オープン・エンタープライズ・マガジン」を発行、発売している。
http://www.sociusjapan.co.jp/


INDEX
第12回:Webサーバ
  問題
解答
徹底攻略 LPI問題集 Level 2対応
第1回 カーネル
第2回 システムの起動
第3回 ファイルシステム
第4回 ファイル共有サービス
第5回 ハードウェア
第6回 システムメンテナンス
第7回 スクリプト、スケジューリング
第8回 トラブルシューティング
第9回 ネットワーク
第10回 メールとネットニュース
第11回 ネームサーバ
第12回 Webサーバ
第13回 クライアント管理
第14回 セキュリティ

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