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| IT企画人材の役割 | ||||||||||
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それでは具体的に、IT企画人材とはどのような人材であろうか。結論からいえば、ユーザ企業において、IT活用を企画する組織が実施する活動を担う人材と考えるとわかりやすい。図3は、企業内IT企画部門のミッションや活動と、それを担うIT企画人材との関係をモデル化したものである。 IT企画部門は企業のIT活用において、次のことを継続的に担保することをミッションとする組織である。
表1:IT企画部門が企業のIT活用において継続的に担保とするもの
そしてこのミッションを達成するために、次の活動を実施するのがIT企画人材である。
表2:IT企画人材の実施活動
「ITアナリスト」とは、これらの活動の中で、主に全体IT戦略企画/業務改革推進/ユーザ支援を企業内IT部門の立場から推進する人材であり、「ITアーキテクト」とは技術企画・標準化を担う人材であり、「全体IT統括者」とはITガバナンスを担う人材であると考えることができる。また、ITによって自社の経営戦略・事業戦略に貢献するために、全体IT戦略企画/業務改革推進/ユーザ支援を行うには、企業内IT部門人材であるITアナリストのみの活動では不十分であり、企業内ユーザ部門人材である「ITビジネスリーダ」との協業が不可欠である。 多くのユーザ企業は、ITアナリストとITビジネスリーダを、自社内で確保する必要があると認めているようである。一方、図4に示されるこれまでのIT人材マネジメントに関する調査結果を見ると、表3にまとめられるように、ユーザ企業がこうした人材を体系的に育成・確保してきたとはいいがたい。
表3:IT人材マネジメントに関しての実態
IT企画人材のなかで全体IT統括者は、経営戦略にそってユーザ企業が目指すITガバナンスを実現するための仕組を構築・運営する人材である。ITに関する専門性が必要とされるというより、社内の行政能力が問われる人材である。また「ITアーキテクト」はシステムインフラを専門領域とするIT提供人材のなかで、全体を見渡すことのできる高度なレベルに達した人材であることが求められる。 |
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