明暗が分かれたITシステム/アプリケーション導入
2006年6月21日(水)
基幹系は単体で導入進む、ERPは3割目前で足踏み
続いて図2は、ITシステム/アプリケーション導入状況として、主に基幹業務アプリケーションの導入率の経年推移を示している。
「財務会計」「人事給与」「販売管理」といった基幹業務アプリケーションの導入率はほぼ9割に達しており、かなり進んでいることが一目瞭然である。
さらに新規導入の検討・関心度合も上昇していることから、これらの導入が必須であるという認識が中堅・中小企業に浸透しているといえよう。これらに比べて導入率は低いが、「生産管理」についても導入意向は上昇している。
一方、こういった基幹業務アプリケーションを統合した「ERP」について見てみると、2004年に29%で3割目前の導入率であったが、その後2ヵ 年は2割台で足踏み状態だ。新規導入の検討・関心度合は下降気味だが、3割は維持している。これは「DWH(Data WareHouse)」についても同様の傾向がある。
基幹業務アプリケーションは単体業務での導入が進んでいるのは事実だが、発展系の「ERP」としての方向性は確かに期待は高まっている。今回データにはないが、企業規模で見ると年商100億円以上の中堅企業における導入率・導入意向は高い結果がでている。来年には西暦2007年問題が控えており、好転の可能性は高いと思われる。
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