サーバの物理的側面とネットワークセキュリティ対策について
9割近くがネットワークセキュリティの対策対策を実施している
図4はネットワークセキュリティの対策として、どのような取り組みをしてるかを質問した結果である。
ネットワークセキュリティ対策については、昨年と大きな差は無い。2006年の調査では、「ウイルス、スパムメール、スパイウェアなどの対策を実施 している」が84.5%、「不正アクセスの防止」が77.3%、「データの二重化」が52.3%となっている。また「対策は実施していない」はわずかに 2.6%であった。
昨年と同様に9割近くが「ウイルス、スパムメール、スパイウェアなどの対策を実施している」という結果から、中堅・中小企業においてもネットワークセキュリティにプライオリティの高い対策をとっていることがわかる。
なお「ウイルス、スパムメール、スパイウェアなどの対策を実施している」が昨年に比べて6ポイントほど下がっているが、これは昨年と今年で調査して いる母集団が増えたことに起因している。母集団は約2倍に対して低下ポイントは小さく、中堅・中小企業においてもウイルスなどに対する意識は高いといえよ う。
あえて述べる必要はないが「対策を実施しない理由」については、「予算がない」などの回答はあるが、ほとんど無視してよいだろう。なぜならほとんどの企業が対策を行っているからだ。
他社とネットワークを通じてビジネスを行う上で「セキュリティ対策を行うことは原則であり、最低限のマナー」であるということが、中堅・中小企業にも浸透しているといえるだろう。
また個人情報保護法の施行以来、様々な情報漏洩事件・事故によって浮かび上がってきた要素として、今年から以下の項目を付け加えた。
- 持ち込みPCなど未許可PCの接続防止を実施している
- 業務別に関係の無いPCからのアクセス防止策を実施している
- サーバ上の機密データなど、持ち出し(コピー、印刷、メールなど)防止策を実施している
どの項目も予測していたよりも高い数値を示しており、セキュリティに対する意識は浸透しているといえよう。
次回は
最終回となる次回は、ITベンダへの期待度・満足度について質問した結果を紹介していく。