TOP>キーパーソンインタビュー> ウイルスバスターbizでは、クライアントPCの一元管理ができるということですが、利用イメージについてお話ください 話者:トレンドマイクロ 村上 憲子氏 2007/3/23 トレンドマイクロ株式会社エンタープライズマーケティンググループプロダクトマーケティング課プロダクトマーケティングマネージャー村上 憲子 ノーテルネットワークス株式会社にてアクセス製品・技術分野の新規ビジネス開拓、シスコシステムズ株式会社にてマーケティングプログラム開発、プロダクトマーケティングを経て2006年にトレンドマイクロ株式会社入社。「ウイルスバスター ビジネスセキュリティ」を中心とする中小企業向けセキュリティ製品のプロダクトマーケティングを担当。 1 2 次のページ 中小企業向けに明確なターゲッティングを行い、管理負担を大幅に軽減しつつ、ネットワークに潜む数多くの脅威に対応できる「Trend Micro ウイルスバスター ビジネスセキュリティ」には管理者の負荷を軽減するためどのような機能が用意されているのか。そこから企業のITシステムはどのように変わっていくのか、トレンドマイクロの村上憲子氏に話を伺った。 — ウイルスバスターbizでは、クライアントPCの一元管理ができるということですが、利用イメージについてお話ください 村上氏:個人向けの製品を使っている場合、PCごと個別に設定を行う必要があります。「ウイルスバスターbiz」では、1台の管理コンピュータからまとめて複数のクライアントPCのセキュリティ設定を一括で行うことができます。また社内にあるコンピュータに同じセキュリティポリシーを適用することやクライアント側の操作権限を制限することができます。 これにより、特定のPCでは機能が無効になっていたりアップデートが行われていないといったばらつきを未然に防ぐことができます。また遠隔からの設定が可能なため、本社や支社、工場など複数の拠点がある場合には、わざわざ現地に赴く必要がありませんので生産性の向上にもつながります。 日常の運用管理の面では、予防・検出・駆除・復旧までの管理サイクルが自動的に実行されるため、管理者は問題が生じない限り、特にアクションをする必要性はあまりありません。トレンドマイクロの製品では、予防・対策(検出・駆除)・復旧までをセキュリティライフサイクルとして捉えています。セキュリティライフサイクルを実行することで、一歩先を見たプロアクティブなセキュリティ対策が実現されると考えています(図1)。 図1:セキュリティライフサイクル(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します) — クライアントPCの脆弱性対策機能も用意されているそうですが、これはどういったものですか 村上氏:「ウイルスバスターbiz」では定期的に自動脆弱性診断を実行することができるため、社内PCの安全性を把握しておくことが容易になります。脆弱性が発見された場合には、どのPCに、どのような脆弱性があるかを通知、指摘された項目をクリックするだけで、Microsoftが提供しているパッチコードに関する情報が表示され、迅速な対応が可能です。従来であれば、個別にWindows Updateが行われていないPCを特定しなくてはいけないところが、「ウイルスバスターbiz」では簡易に実現します。 ほかにも集中管理を簡素化するために「セキュリティダッシュボード」という集中管理のための画面が用意されており、社内のPCすべての状況を一目で把握できるようになっています。ウイルス感染の有無や、セキュリティの状況について、「通常」「警告」「処理が必要」というようにわかりやすく表示されます。 「警告」が出ている場合には、その該当項目をクリックすることにより詳細な状況が表示、問題が発見された場合でも、その箇所をクリックしていくことで、何をすべきかが表示されるので、管理者が原因を追及し、対処法に悩むことはありません(図2)。 図2:複数PCの状態をすべて把握し、適切な処理が行える(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します) 「ウイルスバスターbiz」では、こうした様々な工夫により、管理者の監視や障害への対応といった負担を大幅に軽減し、効率的な管理を実現します — その他にウイルスバスターbizではどのような管理面での配慮がなされているのでしょう。 村上氏:管理者の方が、兼任である場合は常に監視画面を見て管理を行うことは現実的ではないでしょう。そこで「ウイルスバスターbiz」では、豊富なイベント通知機能を持たせ、メールによるアラート通知やSNMPトラップによる通知機能を提供しています。どこにいても緊急時には通知があり、兼任の方でも本業をきちんとこなしながら、セキュリティ対策も行っていただくことが可能になります。 他には、運用管理の面で重要なもう1つの要素である報告業務の簡素化のため、グラフィカルなレポートを自動生成する機能を提供しています。予約レポートをPDF形式で生成し、メール添付で送信することも可能です。定期的にレポートを作成、運用状況やセキュリティ状況を把握し、経営層に報告することはセキュリティ対策を会社の基本として捉える際にも重要だと思われます(図3)。 図3:レポートの自動生成が行われるとともに、特定イベント発生時には、管理者にメール通知することもできる(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します) 「ウイルスバスターbiz」では、こうした様々な工夫により、管理者の監視や障害への対応といった負担を大幅に軽減し、効率的な管理を実現します 1 2 次のページ INDEX 第2回:中小企業のセキュリティ対策を効率化するために ウイルスバスターbizでは、クライアントPCの一元管理ができるということですが、利用イメージについてお話ください 管理は容易に行えるようですが、各種設定についてはいかがでしょうか Trend Micro Special Interview 第1回 新しい複合的な脅威への対策の強化から管理者負荷の軽減へ 第2回 中小企業のセキュリティ対策を効率化するために