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| アクセスログは商売に役立つデータ | ||||||||||
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アクセスログにはいろいろな使い道があります。技術的な側面から考えれば、サーバを安全に安定稼動させるための資料です。不正アクセスなどの問題が発生したと思われる場合には、原因を探ったり犯人を探したりするための元データになります。一方、商売という側面から見れば、Webサイトのアクセスを増やすためのものです。訪問者が「資料請求」や「購入」といった所定の行動をしてくれるようにするため、作戦を考える方向性を教えてくれます。 商売の材料としてのアクセスログの使い方はまだあまり広く知られていません。サーバを管理する技術者がそれを知っていたら、Webサイトを向上させるヒントを会社に提供して業績を上げることができます。それは技術者の仕事ではない、などといわず、実力を広げてください。 ログがどんなものか、というのはもう少し後に説明することにして、Webサイトはただ多くの人がアクセスしてくれればよいというものではないことを解説します。 例えば、こんなサイトがあります。
月に50万人もアクセスされるというのは素晴らしいことです。かなりの人気サイトかもしれません。100万ページビューというのもすごい数字です。 しかし、ページビューの数字に反してちっとも商品が売れていません。会社としてはいったいどうしたらよいのかわからないわけです。こんなに人が来るのになぜ売れないのか。50万人をサイトに連れてくるにはプレゼントなども行っているし、広告費だってかなり注ぎ込んでいます。コストがかかっているのです。 「これだけの人に見られたら、ブランドイメージを広げるには役に立っている」と考えれば商品が売れなくても構わないのではないか、という声が社内にはあるかもしれません。Webサイトは目標となることがいくつもあるので、本当に何で評価すればよいのか、決めることだけでも難しいです。でも会社としてはこれだけコストをかけているのに、本当によいのかと悩むところです。何とか問題点を見つけて改善できないものでしょうか。 |
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| ページビューだけでは何もわからない | ||||||||||
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ではここで、簡単な計算をしてみましょう。
つまりこのサイトは1人平均2ページしか見られていないのです。商品を買おうと思うと、最低でも下記にあげるだけの画面遷移が必要になります。
表1:商品を購入する際に必要な画面遷移 最低4画面見てもらわなければならないのに、実は1人平均2ページしか見ていないのでは売れないことは明らかです。つまりWebサイトの数字というのは、ただ「多ければよい」というものではありません。どんな数字が多ければよいのか、会社ごとにWebサイトの目的に応じてそれを決めていくべきものなのです。 今でも「Webサイトで見ている数字はページビューだけ」という会社はたくさんあります。しかし今の例から、100万ページビューという数字だけ見ていても役に立たないのです。
1人あたりのページビュー数が大切だと考えれば、同じ100万ページビュー数なら訪問者数が少ないほどよい、ということになります。一見不思議ですが、サイトBが広告を打って50万人の訪問者になれば250万ページビューになるかもしれないと考えれば、サイトの潜在能力としてはサイトAよりBの方が上であることがわかります。少なくとも、100万ページビューという数字だけ見ていたのでは本当のことはわからないのです。 アクセスログを見る、というのは、経営上必要な数字を見て、サイトを向上させること。そのためには今の問題点や成長性を示す数字をみつけなければなりません。 |
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