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キーパーソンインタビュー
> 何千というWebページをつなぐ「Kapow Mashup Server」
話者:Kapow Technologies Fred Macaraeg氏 2007/6/14
Kapow Technologies
General Manager, Japan & Asia
Fred Macaraeg
米Kapow Technologiesの日本代表者。カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)コンピューターサイエンス学部卒業。過去に蘭Baan CompanyでCRM部アジア地区責任者、加Pivotal Corporation日本法人の代表取締役、米Rightnow Technologiesの日本代表などの実績を持つ。
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2年かかって完成しなかったEIP(企業ポータル)開発プロジェクトが、たった4ヶ月で完了したと聞いたらどう考えるだろうか。この短期導入を成功させた裏には、Webインテグレーションツール「Kapow Mashup Server」があったという。今注目のKapow Mashup Serverを提供するKapow TechnologiesのGeneral Manager, Japan & AsiaのFred Macaraeg氏に話をうかがった。
何千というWebページをつなぐ「Kapow Mashup Server」
— Kapow Technologiesのサービスについて教えてください
Fred氏:
Kapow Technologiesが提供しているのは、Web上にあるコンテンツをインテグレーションするツール「Kapow Mashup Server」です。これは複数のWebサイトやデータなどのコンテンツを統合し、1つのサービス(画面)として提供するMashupを実現するツールと考えてください。
現在、多くの企業がWebインテグレーションの問題を抱えていると思います。大企業に限らず、イントラネットには何百、もしくは何千というWebページがあるのではないでしょうか。それらのWebページを相互につなげて、有効に活用できているケースは少ないと思います。それらをつなぐインテグレーションの「糊」としてKapow Mashup Serverが利用できるのです。
Mashupという観点から見ると、Windows LiveやIBM QEDwiki、PageFlakesなどを思い浮かべる方もいらっしゃると思いますが、Kapow Mashup Serverはそれらとは異なります。
図1:Kapow Mashup Serverの位置づけ
Windows LiveやIBM Qedwiki、PageFlakesは「Mashup Builders」という位置づけで、要するにGUIベースのMashupフロントエンドインターフェースとなるものです。これに対してKapow Mashup ServerはMashup Enablers(マッシュアップ基盤)といえる製品で、YahooPipesなどの方が近い製品でしょう。YahooPipesなどとの大きな違いは、開発ツールの容易性やインテグレーションできる範囲となります。例えば、ポータル内のポートレットの数などです。また、Kapow Mashup Serverは設定が容易に行えるため導入スピードが早いことが特徴です。
— どのような製品構成になっているのですか
Fred氏:
Kapow Mashup Serverは主にクリッピングモジュール、トランザクションモジュール、データモジュールの3つから構成されています。
クリッピングモジュール
複数のWebアプリケーションのプレゼンテーションレイヤを統合し、既存のWebインターフェースを企業ポータルシステム内のポートレットとして再利用するモジュール。
トランザクションモジュール
Webアプリケーションやビジネスロジックに対して、RESTやSOAPのようなWebサービスを作成するモジュール。
データモジュール
あらゆるWebサイト上のデータやコンテンツをデータベースやCSMシステムに統合するモジュール。
表1:Kapow Mashup Serverの製品構成
これらのモジュールは、目的によって組み合わせて利用します。その組み合わせによって既存のアプリケーションやデータを簡単に統合することが可能です。
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ポータルサイトを4ヶ月で開発できるMashupツール!
何千というWebページをつなぐ「Kapow Mashup Server」
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