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CentOSでインターネットサーバを構築しよう
第1回:インターネットサーバをはじめるには?
著者:
オープンドリーム 池田 友子
2007/6/28
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インターネットサーバとイントラネットサーバ
前回までCentOSのインストールやコマンドによる操作の基本を説明してきました。今回から実際にインターネットサーバとして利用するための方法を紹介します。本特集では1回目はインターネットサーバとしてよく利用されるFTPサーバとDNSサーバを構築し、2回目では同サーバにグループウェアを導入して、イントラネットサーバとして利用する方法を紹介します。
インターネットサーバとは、インターネットでサービス提供をするために必要となるサーバの総称であり、インターネットに接続してサービスを提供するものです。また、そのサーバをローカルエリアネットワーク内で使用すればイントラネットサーバとしての機能を果たします。つまり外部との接続があるかないかによりインターネットサーバとイントラネットサーバが区別されます。
インターネット/イントラネットサーバの種類
インターネット/イントラネットでサービスの提供をするために必要となるサーバとして「Webサーバ」「FTPサーバ」「DNSサーバ」「Mailサーバ」「Proxyサーバ」などがあります。まず、それぞれのサーバの機能について簡単に触れてみたいと思います。
Webサーバ
特定のディレクトリを公開し、Webブラウザ上で文章や画像を閲覧できるようにするサーバです。このサーバを動作させることによって、不特定多数のユーザがWebページを閲覧することが可能となります。
FTPサーバ
FTPとはネットワーク経由でファイルを転送するためのプロトコル(File Transfer Protocol)です。インターネット上にあるサーバから、ファイルをダウンロードする際、サーバ上で起動してファイル転送を可能にします。ファイルをダウンロードする際には、FTPクライアントソフトがあると便利です。
DNSサーバ
DNSはインターネットに必要不可欠なものです。DNSがない場合は、インターネットにアクセスする際には「216.206.77.64」のように数字を入力しなければWebページを表示できず、大変わかりにくいものです。そこで使いやすくわかりやすいように、「www.thinkit.co.jp」といったドメイン名と「216.206.77.64」のようなIPアドレスを結びつけてくれるのがDNSです。
DNSサーバはサーバ自身が持っている情報によってドメイン名とIPアドレスを結びつけますが、もしサーバの情報では解決できない時には「.(ルートDNS)」に問い合わせ、ドメイン名をIPアドレスに結び付けるような処理を行っています。
図1:ドメイン名をIPアドレスに結び付ける処理の流れ
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)
Mailサーバ
電子メールの送受信を行うためのサーバです。これを動作させることによりユーザにメールアドレスを配付することが可能となります。
Proxyサーバ
「プロキシ(代理)」という名前の通り、クライアントからサーバへのアクセスを代行するサービスのことで、中・大規模なLANでよく使用されます。プロキシサーバはクライアントがインターネット上のサービスを受けるにあたって、出入口の役割を果たすことから「アプリケーションゲートウェイ」とも呼ばれています。
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著者プロフィール
株式会社オープンドリーム 池田 友子
ネットワークに興味を持ち、IT業界に足を踏み入れた。Linuxを中心に学んできたが、知識・技術の幅を広げたくなり、オープンドリームに入社。その旺盛な好奇心から、Linux以外の分野にも積極的に取り組んでおり、OS・サーバ・データベース・プログラミングなど、オールマイティなオープンソース技術者を目指して日々修業を続けている。
INDEX
第1回:インターネットサーバをはじめるには?
インターネットサーバとイントラネットサーバ
インターネットサーバのインストール
zoneファイルの作成