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CentOS
CentOSでインターネットサーバを構築しよう

第2回:イントラネットサーバをはじめよう

著者:オープンドリーム  池田 友子   2007/7/9
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インターネットサーバとイントラネットサーバ

   第2回目となる今回は「第1回:インターネットサーバをはじめるには?」で構築したサーバにグループウェアを構築し、イントラネットサーバとして利用してみましょう。

   皆さんもご存じのようにグループウェアとは複数人で仕事を進める際に情報共有やコミュニケーションの活性化を目的としたシステムのことです。メールの送受信環境やスケジューラ、その他にも掲示板やファイル共用など様々な機能を利用することができます。商用のグループウェアは機能も豊富でサポートもされていますが、企業規模によってはコストがかかります。

   オープンソースでもGroup-officeやphpGroupWare、ペンギンファクトリーなどのグループウェアがあります。今回はオープンソースグループウェアのphpGroupWareを構築してみましょう。phpGroupWareの機能には、アドレス帳、環境設定、カレンダー(スケジュール管理)、電子メール、ファイルマネージャ、電子会議、ニュースリーダ、電子ノート、電子投票、TODO、チケットシステム(トラブル管理システム)があります。
phpGroupWareの画面例
図1:phpGroupWareの画面例
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)


phpGroupWareのインストール

   それではphpGroupWareのインストールの方法を説明します。まずphpGroupWareのソースを下記Webサイトからダウンロードしてください。


   ファイルをダウンロードしたら下記のコマンドを実行します。今回は/home/groupware/にディレクトリを作成してソースを展開します。なお、このディレクトリは後ほど設定するApacheのドキュメントルートとなります。

# cd /home/groupware
# tar jxvf phpgroupware-jp-0.9.16.003-pre1.tar.bz2
# tar jxvfphpgroupware-doc-jp-0.9.16.003-pre1.tar.bz2


必要なパッケージのインストール

   phpGroupWareでは、PHPからMySQLデータベースへ接続するためのパッケージであるphp-mysqlが必要になります。確認も兼ねてyumコマンドを実行してみましょう。

# yum install php-mysql

   次にドキュメントルートの権限を適切に設定するために、下記のコマンドを実行します。

# pwd
/home/groupware/phpgroupware

# chown -R apache:apache phpgroupware
# chmod -R 770 phpgroupware

   次に、ファイル管理ディレクトリ「phpgw/files」とイメージ管理ディレクトリ「phpgw/files/img」を/home/groupware配下に作成します。

# mkdir -p /home/groupware/phpgw/files/img
# cd /home/groupware/phpgroupware/img/
# ln -s /home/groupware/phpgw/files/img images
# chmod 700 /home/groupware/phpgw/files/img
# chown apache:apache /home/groupware/phpgw/files/img

   次に、データベースの作成(phpgroupwareの作成)を行います。下記のコマンドを実行してください。

# /etc/init.d/mysqld start
# mysql -u root -p
mysql> create database phpgroupware;

   Apacheの設定は「/etc/httpd/conf/httpd.conf」を編集し、設定をします。

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株式会社オープンドリーム 池田 友子
著者プロフィール
株式会社オープンドリーム  池田 友子
ネットワークに興味を持ち、IT業界に足を踏み入れた。Linuxを中心に学んできたが、知識・技術の幅を広げたくなり、オープンドリームに入社。その旺盛な好奇心から、Linux以外の分野にも積極的に取り組んでおり、OS・サーバ・データベース・プログラミングなど、オールマイティなオープンソース技術者を目指して日々修業を続けている。


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