【新・言語進化論】アレで使われている言語って何?
第1回:iPod touchはハンドヘルドMac!?
著者:masuidrive
公開日:2007/11/2(金)
知ってるようで知らない「アレ」の中身
今、この記事を見ているあなたの前にあるのは、Windowsマシンでしょうか、それともMacでしょうか。もしかするとPSPで見ているという人もいるかもしれません。
もしWindowsマシンで見ているとしたら、PC/AT互換機の上にOSとしてWindows XPやVistaが載って、さらにそこで動作するInternet ExplorerやFireFoxを使ってこのページが表示されているでしょう。
IT業界に携わっている人であれば、自分が使っているソフトが何であるか、そのPCが何のOSで動作しているのか、どのようなハードウェア構成になっているかを知っていることでしょう。では、それ以外のものの中身を知っていますか?
相手「これは何で動いているの?」
あなた「……知らない」
ITに一家言ある人ならば、こんな返答の仕方にはきっと満足できないはずです。
そこでこの連載「アレで使われている言語って何?」では、まったくことなるジャンルから5つのプロダクトやソリューションを取り上げ、「中身の気になるアレ」の真実をお伝えします。
- 第1週:iPod touch
- 第2週:セカンドライフ
- 第3週:デジタルAV
- 第4週:ICカード
- 第5週:ゲームコンソール
それでは早速第1回のテーマ「iPod touchの中身」を見て行きましょう。
「iPod touchの中身」の疑問を図に示しました。
図1:iPod touchに対する中身の疑問
iPod touchの中身はMacなの?
今年の6月末にアメリカでリリースされた「iPhone」はiPodの機能を有したスマートフォンとして世界中から多くの注目を集めました。このiPhoneはiPodの機能を有しながら、Macで採用されいるものと同じ「Mac OS X」がOSとして採用されていることも、多くの話題となりました。
iPhoneはMac OS Xを採用することで非常になめらかなGUIを搭載でき、さらにMac OS X上で動作しているものと同等のWebブラウザや電子メールソフトを搭載するなど、既存のiPodやスマートフォンとは一線を画すインターフェースを持ち合わせていました。
iPhoneにはMac OS Xが搭載されているとはいっても、Appleではいわゆるパソコンと一線を引くために、ユーザにはアプリケーションの構築やインストールを行う手段は提供しませんでした。
しかし、多くのパワーユーザはこのアップルの方針に満足せず、独自に解析を進めることで、独自アプリケーションをインストールしたり、SSHを使ってログインする方法を見つけ出しました。
iPhoneはアメリカで発売されましたが、日本での発売は未定でした。しかし、iPhoneと同じく、全面液晶のマルチタッチでMac OS Xを採用した「iPod touch」が10月5日に発売されたのです。こちらもiPhoneと同じように、すぐ解析が進められ、iPhoneと同じようにアプリのインストールすることができるようになりました。
iPhoneとiPod touch(以下iPod touch)には「Mac OS Xがインストール」されてますが、では「iPod touch=Mac」なのでしょうか。 次のページ