グリーンITに注力する企業たち ITで地球環境を変える! 著者:シンクイット編集部 公開日:2007/00/00(□) グリーンIT時代の幕開け 世界的な猛暑に見舞われた2007年夏。あまりの暑さに温暖化という地球規模の危機に対して、リアルな恐怖を感じた人も多いのではないだろうか。たくさんのIT機器に囲まれたオフィス内温度も上昇し、冬になった今でもTシャツ姿の人も珍しくない。サーバ、ストレージが集約されたデータセンタは、とにかく冷却装置で冷やすことで、ヒートクラッシュを防いでいる状態。IT機器、空調設備、照明、UPSなどにかかる電力消費も上昇するばかりだ。 そのような中、米国の調査会社ガートナーは「2008年の戦略的テクノロジー」のランキングにおいて、「グリーンIT」をトップに位置づけた。グリーンITとは、熱対策や省電力をはじめ、有害物質を排除した素材採用、リサイクル促進など「地球に優しい」要素を盛り込んだ製品やソリューション、データセンタなどを指す。 ![]() 図1:環境への取り組み こうした潮流の先頭を走るのが、米国の「The Greengrid」だ。地球環境に配慮したデータセンタの整備を業界全体で推進することを目的に、2007年2月に設立された非営利団体で、AMD、DELL、IBM、Intel、Micrsoft、Sun Microsystemsといった企業が参加している。日本では、伊藤忠テクノソリューションズが10月に加入した。 また米Intelと米Googleは、PCの電力使用量を半減させることで二酸化炭素の排出量の削減を目指す「Climate Savers Computing Initiative」を6月に発足させた。9月にはSun Microsystemsが、温室効果ガス(GHG)排出量を算出するためのツールを提供し、その測定結果を参加者で共有できるWebコミュニティ「OpenEco.org」を創設した。 さらに10月にはストレージの業界団体であるStorage Networking Industry Association(SNIA)がストレージの省電力を目指して「SNIA Green Storage Initiative」を設立した。 経済産業省では「グリーンITプロジェクト」を2008年度より実施する考えだ。このプロジェクトでは、環境調和型IT社会の構築を図るため、個別のデバイスや機器に加え、ネットワーク全体での革新的な省エネルギー技術の開発を推進していくという。グリーンITはまさに地球規模で推進されているプロジェクトであるといえるだろう。
The Greengrid
http://www.thegreengrid.org/ Climate Savers Computing Initiative http://www.climatesaverscomputing.org/ OpenEco.org http://openeco.org/ SNIA Green Storage Initiative http://www.snia.org/forums/green/ このような動きの中で、2007年にはグリーンITの要素を盛り込んでいる製品やソリューション、データセンタが多く提供されるようになった。では、グリーンITを支える技術には、どのようなものがあるのだろうか。省電力化、仮想化、冷却、電力制御などについてみていこう。 |
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