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| はじめに | ||||||||||
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本連載では3回にわたって、「ITIL実践のポイント」として、3つのテーマ「サービスサポート」「サービスデリバリ」「ソフトウェア資産管理」について紹介する。 ITILの代表的なシステム運用管理ツールであるHPの「OpenView」、IBMの「Tivoli」、日立の「JP1」の3つを取り上げ、それらの特性をいかしたITIL実践の特徴やポイントを、例を交えて解説していく。 第1回の今回は、ITILの概要について簡単に述べた後、ITILの「サービスサポート」の実践例としてOpenViewを使ったインシデント管理と、ITインフラ管理との連携例を紹介する。 |
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| ITILの概要 | ||||||||||
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まずITILの概要について簡単におさらいしておこう。 ITIL(IT Infrastructure Library)はITマネジメントのベストプラクティスをまとめたガイドラインであり、運用管理のデファクトスタンダードといえる。現場の運用担当者のガイドブックとして広く用いられているだけでなく、ITILのコアであるITサービスマネジメントのフレームワークは、英国規格のBS15000や、それのISO化であるISO20000として標準化されている。 |
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| ITILの中核「サービスマネジメント」 | ||||||||||
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ITILの体系を図1に示す。 ![]() 図1:ITILの体系 ITILの目的は、ビジネスを支えるための高品質なITサービスを提供することにあり、そのためにセキュリティ管理やITインフラ管理などの様々な管理手法が定義されているが、その中核となるものがサービスマネジメントである。 サービスマネジメントは表1に示すように11の機能・プロセスから構成され、それらはサービスサポートとサービスデリバリの2つに分類されている。
表1:サービスマネジメントの機能・プロセス構成 サービスサポートは主に日々のITサービスの運用とサポートにフォーカスしたプロセス群、サービスデリバリは主にITサービス提供に関わる中長期的な計画と改善に関するプロセス群がまとめられている。 また、サービスマネジメントの下支えとなるのが、ネットワーク管理やサーバ管理など、システムを構成するインフラの障害や性能の管理を行うITインフラ管理であり、これもITILの実践においては重要な役割を果たす。サービスマネジメントとITインフラ管理の関係を図2に示す。 また、ITILのプロセスを実行する際には、システム全体の構成やシステムを構成するハードウェアやソフトウェアなどの要素(Configuration Item:構成アイテム。CIとも呼ばれる)の関係を把握しておく必要があるが、それらを格納するデータベースがCMDB(Configuration Management DataBase)であり、ITILの重要な実行基盤の1つである。 |
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