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昨今では業務知識重視のシステムエンジニア/コンサルタントが台頭してきておりますが、私はこれらの人々の価値が徐々に薄れていくのではないかと感じております。 このことを証明するようにニュースの中でも、某証券取引所のシステムがダウンしたり、性能不足で訴訟になるといった話題が多くなってきておりますね。これは「付け焼刃」では通用しなくなってきたことをあらわしているのではないかと感じます。 そこで今回は、IT業界の人材マーケットの中でも特にマネジメント層を例にして、5年前からの変遷をたどり、その系譜を追っていきます。 2000年〜20001年の時は「とにかくシステムを導入しなければ時代に遅れる」という風潮があり、業務システムの開発には業務知識こそが最大の武器といわんばかりにシステム開発経験がない方々でもシステムコンサルタントとして充分通用する時代でした。 ITコンサルタントの採用スペック表の中には「システム開発経験不問、会計もしくは物流業務知識があればOK」などといったフレーズが非常に多く、資格や業務知識をより多くもっている方々がもてはやされておりました。プロジェクトも技術担当と業務担当に別れ、各専門分野の各ミッションをこなし、大方のプロジェクトは順調に進んでいました。 2002年〜2003年頃になると先にあげたシステムの導入が完了しはじめました。すると、IT人材のスキルや企業からのITへの期待度があがるとともに、導入後の障害の不安もあがり始めました。 こうなると業務知識だけでは太刀打ちできなくなります。システム開発のプロジェクトをいかに効率よく高品質に進められるかがキーとなり、末端のプログラマやSEをどう動かすかが重要になってきました。企業のコメントも「システム開発の経験がないと、SEの気持ちやシステムのバグ修正などのポイントが掴めず、失敗することが多い」と現場の皆がいうようになってきました。 そして現在では大企業を中心として複雑な要求が増えて、システム開発がより困雑になってきました。このことを示すように、システム機能を充実させるバージョンアップやアドオン開発の案件が急増し、システムの新規導入よりもWebシステムの基盤構築やDB移行などのレイヤーの低いITアーキテクト設計・構築の知識や経験が必要不可欠になって参りました。 このことによって、単なる業務フローの改善だけのITコンサルティングでは通用しなくなってきているようです。ユーザ企業やSIerなどが相次いでシステム基盤の専門部隊を立ちあげていることが、このことをあらわしているでしょう。 ![]() 図1:時代のニーズ
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