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| Webアプリケーション化によるPCの変化 | ||||||||||||
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前回では、Web 2.0の観点からAjaxの役割とともに、Webシステムの進化について解説してきた。現にZimbraやNum SumといったAjaxアプリケーションが登場し、Webシステムは現在のデスクトップアプリケーションの代替となりうる可能性を秘めている。 デスクトップアプリケーションがWebシステムに移行すれば、すべての操作がブラウザで行えることになる。そうなれば、WindowsやMacといったOSを気にすることがなくなり、重要なのはブラウザのUIになる。この変化はソフトウェアだけに留まらず、ハードウェアさらにはPCの使用形態にも影響を与えるのは明らかだ。 例えば、Webシステムのみでデスクトップアプリケーションを必要としないのであれば、ハードディスクの必要はなくなり、データはすべてネットワーク経由でサーバに蓄積することも可能だ。 またソフトウェアのみならず、PCの使用形態やハードウェアまで含めた質的な変化をもたらす動きも既に起きている。Web 2.0の象徴的存在でもあるGoogleは、OSにLinuxを採用した100ドルPCを支援している。 ![]() 図1:Ajaxによるユビキタスシステム Googleの100ドルPCのOSはLinuxだが、主役はブラウザであって「ブラウザPC」といっても過言ではない。確かに、現在の100ドルPCは教育プロジェクトで、貧困をなくすことを目的としているが、一般ユーザの使用へと発展してもまったくおかしくないものだ。 |
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| データの管理方法の変化 | ||||||||||||
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先にも説明したように、Ajax化したオフィスソフトをブラウザPCで使用するようになれば、データはすべてネットワーク経由で、サーバ上で管理できるようになるわけだが、これはユーザの使用形態についても大きな変化をもたらす。 ユーザは自宅であろうと外出先であろうと、そこにあるPCが自分のPC環境となる。ノートPCを持ち歩く場合でも、使用するデータをコピーしたり再保存したりする手間がなくなる上、持ち歩くノートPCはブラザPCであるから小型・軽量化するだろう。 また、ユビキタス化はこれからもトレンドだろうが、ブラウザPCの出現はユビキタス化を推し進める効果があると考えられる。Ajaxの漢字変換機能を使用すれば、旅行先が海外で、日本語IMEのないPCからであっても日本語データ入力も可能になる。 こうなれば、ユーザデータの保管・管理形態も当然変わる。ユーザデータはすべてサーバで管理されるが、データの機密性・保全性を高め厳重に管理されなければならない。 現在、クライアントPCでのデータ管理には様々な問題がある。これはPCの一般普及によって、ユーザの平均的スキルレベルが低下しているのに反比例して、PCに所持されるデータの重要度が向上していることにも起因している。クライアントPCでも重要なデータが扱われるようになった現在、データの維持管理は専門の会社などに委託するのが妥当だろう。 |
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