The Linux Foundation、Linuxカーネル開発に関するレポートを公開
2017年10月31日(火)
The Linux Foundationは10月25日、「Linuxカーネル開発に関するレポート」を公開した。
今回発表されたレポートによると、2005年のGitによる管理システムが採用されてから、約15,000人の開発者がLinuxカーネル開発に貢献してきたとしている。2016年以降では、500社以上に所属する約4300人の開発者が開発に貢献しており、そのうち1670人が新たに開発に参加したという。
開発者と企業の増加と平行して、開発の速度も上昇を続けている。2015~2016年の間には、1時間あたり平均7.8件のパッチが作成され、1時間あたり平均8.5件の変更が施された。新バージョンのリリース間隔は概ね63日または70日のいずれかとなっており、次のリリースの予測がしやすくなっているという。なお、リリースあたりの開発所要時間は平均67.66日。
Linux kernelは現在、パブリッククラウド分野で90%、スマートフォン分野で82%、組み込み分野で62%、スーパーコンピュータ分野で99%のシェアを持っているとしている。
(川原 龍人/びぎねっと)
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