Arm、64bitに対応した「Cortex-R82」を発表、MMU・ベクトル演算処理器搭載
2020年9月4日(金)
Armは9月3日(現地時間)、リアルタイム処理に対応するプロセッサコアIP「Cortex-R82」を発表した。64bitに対応しており、MMU(メモリ管理ユニット)やベクトル演算処理器「NEON」を搭載している。これにより、アプリケーション処理用プロセッサコアIP「Cortex-Aシリーズ」と同等に近い機能を備えたとしている。
「Cortex-R82」では、アーキテクチャも一新され、MMUおよびNEONに対応した「ARMv8-R-64」アーキテクチャを採用している。MMUとNEONはオプション機能であり、たとえば4つのプロセッサコアを搭載し、2つはMMUとNEONを搭載してLinuxなどを利用できるようにし、残る2つはMMUとNEONを搭載せずにリアルタイム処理に用いるといった構成が可能になる。
「Cortex-R82」は、HDDやSSDなどのストレージのコントローラーICとしての利用などが見込まれる。
(川原 龍人/びぎねっと)
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