「BIND 9」に深刻な脆弱性、修正版がリリース

2015年12月16日(水)

DNSサーバBINDに、深刻度「重大(critical)」および「中度(mediumu)」となる脆弱性が発見された。この脆弱性は、CVE-2015-8000およびCVE-2015-8461にて指摘されている。

この脆弱性は、不正なDNS応答を拒否する処理に存在する不具合に起因する。不正なクラスを持つ応答がキャッシュされることで、namedが異常終了を起こす障害が発生するため、DNSサービスの停止が発生する危険性がある。本脆弱性を利用した攻撃は、リモートからも可能であるため、非常に危険であるとしている。

対象となるバージョンは、ISC BIND 9.0.x以降の全バージョン。

ISCは、この脆弱性を修正した「BIND 9.9.8-P2」「BIND 9.10.3-P2」をリリース。ユーザは早期のアップグレードが推奨される。なお、BIND 9.8系列およびそれ以前の系列はサポート終了となっているため、系列のアップグレードが推奨される。

修正されたバージョンのISC BINDおよびISC DHCPは、Webサイトから無償で入手できる。

(川原 龍人/びぎねっと)

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JPRSによるアナウンス

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