日立、GMOグローバルサイン、JMAS、スマートデバイス認証強化に関する事業の協業に合意

2012年12月1日(土)

日立製作所(以下、日立)、GMOグローバルサイン、ジェーエムエーシステムズ(JMAS)の3社は11月29日、スマートデバイスの認証強化に関する事業で協業することで合意したと発表した。

具体的には、スマートデバイスでハードウェアによる耐タンパ性に優れたPKI認証を実現する日立のモバイル認証デバイス「KeyMobileMSD(キーモバイル・エムエスディー)」と、GMOグローバルサインのクライアント証明書発行・管理サービス(ASP型認証局)「マネージドPKI Lite(ピーケーアイ ライト)」、そして、JMASのスマートデバイス向け高セキュリティWebブラウザ「KAITO(カイト)」の3社のセキュリティ製品を連携させる。今後は、日立システムズなど、セキュリティソリューションの開発や提供を行う企業と連携し、スマートデバイスをビジネスで安全に利用するために有効な、高いセキュリティ機能を実現するAndroid?端末向けモバイルセキュリティソリューションを提供していく予定。

今回の協業で活用される3社のセキュリティ製品・ソリューションは以下の通り。

・日立「KeyMobileMSD」

microSDカードサイズに耐タンパ性に優れたICチップを搭載した認証デバイス。電子証明書や秘密鍵をICチップに格納し、電子署名処理を行うことにより、スマートデバイスにてハードウェアによるPKI認証の実現やSSL相互認証(クライアント認証)による暗号化通信をスピーディに実現する。スマートデバイスのmicroSDカードスロットに内蔵が可能なほか、専用リーダライタは不要で、市販のmicroSDリーダライタが利用可能。本製品を利用することで、ハードウェアによるPKI認証による高度なセキュリティを実現し、スマートデバイスが安全に利用可能となる。

・GMOグローバルサイン「マネージドPKI Lite」

クライアント証明書を利用した認証の強化を実現でき、利便性とセキュリティを両立できる。また、メールの暗号化を実現するS/MIMEに利用することも可能。さらにASP型の認証局ホスティングサービスのため、顧客側で特別に何かを用意することなく、低コストで手軽に安全な認証局運用を実現することが可能。本サービスを利用することで、証明書をスピーディかつ安価に発行し、スマートデバイスで高度な本人認証を実現することができる。

・JMAS「KAITO」

通信履歴、キャッシュ、クリップボード、画面ハードコピーの利用を禁止し、業務データを端末に一切残さず安全なWebアクセスが可能なWebブラウザ。ホワイトリスト方式のフィルタリング機能により不正サイトや業務外サイトへの接続を遮断する。また、ファイルダウンロードの利用制限により、Web感染型マルウェアによる情報漏えいを防止。さらに、クライアント証明書(PKCS#12)を用いた認証が可能。加えて、ログイン、パスワード認証等と併用し、二要素認証を行うことでセキュリティ強度の向上が可能。なお、KAITO単体でも導入することが可能。本Webブラウザを利用することで、キャッシュ・画面データの保存禁止や接続先サイトの制限などもできるため、Webブラウジングによる情報漏えいリスクを大幅に低減し、スマートデバイスを安全に利用可能となる。


日立
http://www.hitachi.co.jp/

GMOグローバルサイン
https://jp.globalsign.com/

ジェーエムエーシステムズ
http://www.jmas.co.jp/

ニュースリリース(日立)
http://www.hitachi.co.jp/New/cnews/month/2012/11/1129.html

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