レッドハット、OpenStack関連の新製品を発表

2013年7月26日(金)

レッドハットは7月23日、オープンハイブリッドクラウドの実現というビジョンに向けて、2つの新製品を日本市場向けに提供開始したことを発表した。新製品は、OpenStackを使用したクラウド構築のための「Red Hat Enterprise Linux OpenStack Platform」と、従来型のデータセンター仮想化から、OpenStackを使用したクラウドへの移行を実現する「Red Hat Cloud Infrastructure」の2製品。

これらの新製品は、レッドハットのエンタープライズクラスのオープンソースソリューションを基盤とし、サポートやRed Hat OpenStack Cloud Infrastructure Partner Networkを通した広範なパートナーのエコシステムに支えられ、容易にOpenStackを導入できるよう設計されている。

Red Hat Enterprise Linux OpenStack Platformは、Red Hat Enterprise LinuxとOpenStackクラウド基盤を組み合わせて、プライベートクラウドまたはパブリッククラウドを構築するためのスケーラブルでセキュアな基盤を提供する。Red Hat Cloud Infrastructureは、従来型の仮想化および新たなクラウド対応アプリケーションの両方に適し、その両方をカバーするオープンクラウド管理ソリューションを備えたInfrastructure-as-a-Service(IaaS)の実装を可能にする。Red Hat Cloud Infrastructureの導入により、自社のペース、ITポリシー、管理にそって、新しいクラウド対応アプリケーションアーキテクチャへ移行することができる。

◆Red Hat Enterprise Linux OpenStack Platformの概要

先進的なクラウドユーザー、通信事業者、インターネットサービスプロバイダ(ISP)、およびパブリッククラウドホスティングプロバイダのニーズを満たすように設計されている。世界トップクラスのエンタープライズLinuxとクラウドインフラストラクチャプラットフォームを統合することで、俊敏性と可用性、セキュリティ、および性能を損なうことなく、ユーザーの要求に迅速に対応することができる。

Red HatのOpenStackと最適化されたRed Hat Enterprise Linux Serverが統合されている。クラウドワークロードにむけたプライベートまたはパブリッククラウドを、OpenStackのワークロードサーバ(コンピュートノード、ストレージノード、およびコントローラノード)で実行するためのセキュアで認定済みの基盤とともに、ゲスト仮想マシン用のスケーラブルで高性能なLinuxオペレーティングシステムを提供する。

ユーザーは、Red Hat Enterprise Linux OpenStack Platformを使用することで、Red Hat Enterprise Linux ServerとOpenStackコードの両方の整合性を維持し、OpenStackインフラストラクチャの開発や実装、Linux OpenStack Platformの基盤上におけるサービスレイヤへの付加価値の追加、ツール、および必要な追加機能の開発に専念することができる。

ユーザーが安心して実装できるエンタープライズグレードの機能も提供する。さらに、Red Hat Enterprise Linux OpenStack Platform上で動作する、OpenStackの各リリースに対する広範なハードウェアとソフトウェアの互換性、性能テスト、認定、さらに安定したライフサイクル、SELinuxの軍用レベルのセキュリティ、およびコンピュート、ストレージ、ネットワーク、ISVソフトウェア、および実装とカスタマイズの各サービスに関する認定パートナーの広範なエコシステムが含まれる。

◆Red Hat Cloud Infrastructureの概要

ユーザーは、従来型のデータセンターの仮想化からよりクラウド対応のアーキテクチャへの長期的な移行を管理するとともに、異なるプラットフォームにまたがって管理性とポリシーを維持しつつ、1つのアーキテクチャから別のアーキテクチャにアプリケーションワークロードを移行するための道筋を示す、という難題に直面している。

Red Hat Cloud Infrastructureはこのニーズに応えるために設計され、従来のワークロード用のデータセンターの仮想化/管理技術に基づく、プライベートクラウドIaaSの構築と管理を可能にするとともに、Red Hat OpenStackに基づく非常にスケーラブルなパブリッククラウド形式のインフラストラクチャへの移行手段を提供する。

Red Hat Cloud Infrastructureは、以下のコンポーネントで構成された単一のサブスクリプション製品。

  • Red Hat Enterprise Virtualization:従来のエンタープライズアプリケーションワークロードに必要な機能を備えた俊敏でセキュアな仮想化基盤の構築を可能にする、LinuxおよびWindowsワークロード用の包括的なデータセンター向けの仮想化製品。
  • Red Hat CloudForms:既存の異種混在の仮想インフラストラクチャ上の可視化と管理を提供し、Red Hat Enterprise Virtualization、VMware vSphere、およびその他の仮想化ソリューション/ハイパーバイザ/プラットフォームにわたってクラウドサービスの配備、監視、管理を可能にするオープンハイブリッドクラウド管理ソリューション。
  • Red Hat Enterprise Linux OpenStack Platform:業界をリードするエンタープライズLinuxとオープンソースのクラウドインフラストラクチャプラットフォームの組み合わせによる統合されたソリューションは、可用性、セキュリティ、パフォーマンスを損なうことなく、ユーザーの要求に応える俊敏性を提供する。


レッドハット

ニュースリリース

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