ウインドリバー、組込みLinuxプラットフォーム「Wind River Linux」を拡張
ウインドリバーは、組込みLinuxプラットフォーム「Wind River Linux」の最新版を発表した。最新版は、ARM、インテル、MIPS、およびPowerアーキテクチャの最新のハードウェアアーキテクチャをサポートする。また、Yocto Project最新版に準拠し、Linuxカーネル、ツールチェーン、ユーザスペースも更新している。
オープンソースの開発基盤であるYocto Projectで開発されたWind River Linuxは、アップストリームコンポネントとして最新のLinuxカーネルを使用しており、オープンソースコミュニティの最新技術を利用できるように商用サポートを提供している。現在のインテル64ビットアーキテクチャのサポートに加え、ARM 64ビットプロセッサもサポートしており、組込みシステムに必要なデータ量の増大にも十分に対応することができる。
Wind River LinuxはYocto Project Compatibleのボードサポートパッケージ(BSP)およびソフトウェアやミドルウェアとともに利用できる。Wind River Linuxでは、Yocto Projectとの互換性に加えて、商用Linuxプラットフォーム、オープンソースの最新テクノロジに基づく豊富な機能を備えた、即使用可能で容易なユーザエクスペリエンス、完全インテグレーション済み開発ツール、グローバルなサポートとメンテナンス、専門家によるプロフェッショナルサービスが提供される。この他にも、キャリアグレードLinux(CGL)登録製品など、Wind River Linux向けのアドオンソフトウェアを提供し、ネットワーキングおよびテレコミュニケーション業界の厳しい要件に対応している。さらに、ウインドリバーのOpen Virtualizationは、超高性能でオープンソースのKVMベースのType 2ハイパーバイザを提供し、業界全体で生じているハードウェアのコンソリデーション、スケーラビリティ、市場投入までの時間短縮の要求に対応するため、ほぼネイティブのハードウェアパフォーマンスを実現する。
その他のニュース
- 2024/12/14 AWS、「Data Exports for FOCUS 1.0」の一般提供を開始
- 2024/12/13 Linuxディストリビューション「OpenMandriva Lx 24.12 "ROME"」リリース
- 2024/12/11 オープンソースのエミュレーター「QEMU 9.2」リリース
- 2024/12/10 systemdの代替を目指すサービスマネージャ「GNU Shepherd 1.0」リリース
- 2024/12/9 軽量なLinuxディストリビューション「manjaro 24.2」リリース
Think ITメルマガ会員登録受付中
全文検索エンジンによるおすすめ記事
- ウインドリバー、組込みLinux「Wind River Linux」の最新版を発表
- ウインドリバー、キャリアグレードNFV対応サーバープラットフォームをHPと共同開発
- ウインドリバー、NFVプロジェクトでチャイナモバイルと協業
- Wind River、AIおよびクリティカルワークロード向けLinuxディストリビューション「eLxr Pro」を発表
- Linux Foundationのさまざまなプロジェクトに新メンバーが相次いで参加を表明
- デジオン、DiXiM NAS ソリューションをアイ・オー・データ機器、バッファローの最新NAS製品に提供
- The Linux Foundation、IoT向けリアルタイムOS構築の共同プロジェクト「Zephyr Project」を立ち上げ
- メンター・グラフィックス、Linuxベースの最新版「Automotive Technology Platform」を発表
- 組み込み向けLinuxディストリビューション構築システム「Yocto Project 3.4」リリース
- 32ビットのARM環境のみで有効なディスアセンブルを妨害するテクニック