KSKアナリティクス、統計解析オープンソースRの商用版「レボリューションR」の日本語サイトを開設し、国内サービスを開始

2014年4月19日(土)

KSKアナリティクスは4月16日、世界で広く使われている統計解析ツールR(アール)の商用版である「レボリューションRエンタープライズ」を提供するRevolution Analytics社とパートナー契約を結び、レボリューションRの日本語サイトを開設するとともに日本国内でのサポートサービスの提供を2014年5月より開始することを発表した。

Revolution Analytics社のレボリューションRエンタープライズとは、統計解析ツールでは世界標準とも言えるオープンソースRとの互換性を持ちながら、高い処理性能と拡張性、充実した技術サポートを兼ね備えた製品。企業のビッグデータ分析に対して、使いやすくコストパフォーマンスに優れた分析プラットフォームを提供する。

レボリューションRエンタープライズの特徴は以下の通り。

・ビッグデータをR言語で分析できる
慣れ親しんだR言語でビッグデータ分析をすることができる。ビッグデータ分析に必要と言われているJava、MapReduce、SQLや分散処理などの特殊な技術を学ぶ必要はない。レボリューションRエンタープライズにより、データサイエンティストはRという単一の言語で、分析できる分野・規模を最大にできる。

・オープンソースRと100%の互換性を保ちながら、より高速に処理できる
レボリューションRエンタープライズの内部には高速に動作する数値演算ライブラリーが組み込まれている。そのためオープンソースRで動く同一プログラムを3倍~50倍高速に処理することができる。しかも、オープンソースRのスクリプトやファンクション(機能)、グラフィック、さらに5000を超えるパッケージと、100%の互換性を持つ。(コンポーネント名:RevoR)

・メモリ依存のデータ量制約から開放され、より大規模なデータを扱える
オープンソースRでは扱えるデータ量はメモリサイズに依存しているため、大きなデータを扱うことが困難。レボリューションRエンタープライズは、独自の圧縮ファイル形式(XDF)と分析アルゴリズムを開発しているため、メモリサイズに依存しない大規模な分析ができる。TB(テラバイト)サイズのデータ分析も可能で、Hadoopやサーバー連携も可能。(コンポーネント名:ScaleR)

・R開発用の統合IDE環境で、より快適な分析プラットフォームを提供
RStudioを含む他のRの開発環境プロジェクトとも協力しながら、Rのためのエンタープライズ版統合IDE環境を開発した。Rの文法に基づく入力補完機能や、重要となる文字のハイライト表示機能などがあり、Rをより快適に使うことができる。(コンポーネント名:DevelopR、Windows環境のみ)

・Rの実行、実行結果をWebサービスやアプリケーションとして提供することができる
Rの分析結果を多数で共有する場合や、Webサービス、アプリケーションなどから利用する例が増えている。レボリューションRエンタープライズは、Webサービスとしてサーバーに組み込むことができるので、どのユーザーからも簡単にRの結果を利用できる。また、アプリケーションなどにも組み込むことができるため、Rがもたらす分析の効果を最大限に発揮することができる。(コンポーネント名:DeployR)


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