IBM、基幹データとビッグデータを融合したリアルタイム分析を実現するメインフレーム向け新機能を発表
IBMは10月6日、企業の業務処理をリアルタイムに分析する「IBM System z」の新機能を発表した。トランザクションデータ上にアナリティクスを統合し、データが処理されると同時に即実行可能な洞察を獲得することができる。この機能により売上げ向上の機会を創出するとともに、不正行為を防止することで損失を最小限にとどめることができる。
従来から備えるデータ処理性能にビッグデータ分析機能が完全に一体化したこの新機能によって、「IBM System z」は、シンプルで効率的なエンドツーエンドのシステムとしてさらに進化した。アナリティクスとトランザクション処理のリアルタイムな統合は、企業と顧客との接点が生み出す顧客情報の価値を高める。
「IBM System z」基盤上に分析機能を実装することで、ソーシャルメディアをリアルタイムに分析できるようになり、「今」サービスや商品が消費者にどのように受け入れられているのか、競合他社に秀でるために「今」どうすべきか、についての洞察を得ることができるようになる。
今回の発表は、リアルタイム分析とトランザクション処理の融合に向けたIBMの明確なビジョンと戦略を具現化する、IBMの5年以上にわたる研究開発とシステム構築の実績を結集して開発した製品ポートフォリト。本日の発表により、IBMはメインフレーム基盤に新しい分析機能を追加し、より高いセキュリティーを実現するとともに、Hadoopによるビッグデータ処理との連携も可能になる。
・IBM InfoSphere BigInsights for Linux on System z:「IBM System z」のユーザーにオープンソースのApache HadoopとIBMのイノベーションを組み合わせて、企業向けHadoopを提供する。
・IBM DB2 Analytics Accelerator:複雑な検索処理の応答時間を2000倍短縮させると同時にセキュリティーを強化する。
さらに、Linuxとクラウド向け「IBM System z」の新機能も発表された。
・IBM Elastic Storage for Linux on System z:「IBM System z」のLinux環境向けにElastic Storageを拡張した。
・IBM Cloud Manager with OpenStack for System z:System z、Power、x86の異種混合環境全体のクラウド管理が可能になる。
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