Skanda Project、設計書一体型のオープンソースフレームワークを提供

2014年6月21日(土)

Skanda Projectは6月17日、純国産の「.NET Framework」と「SQL SERVER」によるシステム開発に特化した、国内で最初となる設計書一体型のオープンソースフレームワーク「Skanda Framework」の提供を開始した。

現在のシステム開発においては中小のシステム開発企業は開発規模に見合った利益をあげるのが難しくなっていて、そのしわ寄せは最終的にはエンジニアの負荷となって現れている現実がある。その原因の一つにプログラムの作成に役立たない無駄な設計書が、レビューの為だけに作成されているか、あるいはプログラムを日本語化したような設計書が作成されているか、ひどい現場になるとアジャイル型開発の名を借りて、設計書を一切作らずにソースコードが仕様書と言ったような現場もある。そのような混乱が起きている開発現場での設計書と実装の乖離をなくし、「.NET Framework」 と 「SQL SERVER」 によるシステム開発において、リーンソフトウェア開発で言われている「ムリ・ムラ・ムダ」をなくし、システム開発の最適化を行い正しく利益を確保する為の1つのソリューションとして、「Skanda Framework」は作成された。

Skanda Frameworkの特長は以下の通り。

・費用効果
「Skanda Framework」はオープンソースフレームワークとして無料で提供されている。フレームワークを導入することで、アプリケーションの基盤を開発する必要が無くなるのはもちろん、多くのムダを削減し人月あたりの生産性が向上することでも、その費用効果は明らかだと思われる。

・設計書の標準化
「Skanda Framework」は設計書一体型のフレームワークであるため、設計書が正しく記載されていれば、他社が作った設計書であってもプログラムの作成が可能。設計書はプログラムの作成に必要な設定ファイルを自動生成するため、設計書の記載が実装に直結していて、無駄な設計書を記載する為の工数を削減する。これは開発請負の成果物合意において、設計と実装の乖離が無い成果物として、合意形成に役立つはず。

・製品精度の統一化
「Skanda Framework」を使用した開発ではDI(Dependency Injection:依存性の注入)コンテナとAOP(Aspect Oriented Programming:アスペクト指向プログラミング)により、インターフェース契約に基づいた実装が行われるため、出来上がったプログラムがエンジニアのスキルセットに依存することが無く、一定の製品精度を確保できる。これは高いスキルセットを持った、単価が高額のエンジニアへの依存度合いが減り、俗に言うトラックナンバーが少なくなるのを防ぐこともできる。

・開発の高速化
「Skanda Framework」は既に商用で利用されており、過去に導入した全てのプロジェクトで高い生産性を上げている。ファンクションポイント法で20P/人月といわれるオープン系・WEB系のシステム開発で最大45P/人月という実績があり、最低でも25P/人月以上の生産性は見込める。これは外部に依頼して確保するエンジニアの数を削減し、開発期間の短縮に大きく貢献する。


■リンク
Skanda Project

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