コムスクエア、統合監視運用ソフトウェアの新バージョンを提供開始

2014年11月29日(土)

コムスクエアは11月26日、サーバー、ネットワーク機器の統合監視運用ソフトウェア「パトロールクラリス Ver.3.9」を提供開始した。

「パトロールクラリス Ver.3.9」は、企業の仮想化統合環境やパブリッククラウド環境に適したサーバーOS、スイッチ、ルーター、ファイヤーウォール等のIP機器の監視や 管理機能を搭載したサーバー、ネットワーク機器の統合監視運用ソフトウェアの最新バージョン。

パトロールクラリスを利用した仕組みは国内の領域を超え、海外、クラウド環境へと利用用途が多様化しており、新バージョンの特徴の一つ、ブラウザの言語設定により、日本語のWeb管理画面の他に、英語の言語に切替えが行える機能を搭載した。

これにより、国内に基盤システムを保有し、海外の拠点(支店・支局)と双方向にネットワークを構築するグリッド型の仕組みに対し、日本では日本語で操作、海外では英語と日本語で操作を行える統合監視運用ソフトウェアとして利用する事が可能となり、システム面と運用面との両軸でコスト削減に貢献できる。

エンタープライズ企業様への導入加速に伴い、ソフトウェアへの利便性以外に、堅牢性、可用性についても要望を受けることが増えてきた。そこで、情報セキュリティの観点でも対策強化に貢献すべく、新バージョンでは、MySQL5.5、PHP5.5に対応。冗長構成を利用する際に実績が増えているソフトウェア「Pacemaker」に対応をした。

MySQL 5.5.xでは、データベースの性能、およびCPUのスケーラビリティが大幅に向上し、複数のコントロールIPエンジンを利用した際に大規模な対象機器の監視処理を高速化することが可能になる。また、PHPは5.5.xに対応する事で、内部的なメモリ使用の削減が行え、より多くのユーザーアクセスや分散監視機器との処理に対応する事ができるようになった。

Pacemakerは、オープンソースであるHeartbeatの後継ソフトウェアとなり、1999年から開発され、リナックスOSを中心に複数機器による冗長構成の仕組みを構築する際に利用が高まっている。パトロールクラリスでは、2台の機器へデータを持たせ、切替えて利用する際にスタンバイライセンス(待機用機器ライセンス)を有償にて用意しており、本バージョンの構成下で「Pacemaker」と組み合わせて利用することにより、本番系機器自体がハードウェア障害やオペレーティングシステムの不整合等で停止した場合、自動的に待機系機器を稼働させることが実現できる。

その他、強化された機能は以下の通り。

  • URL階層監視で動的変数に対応
  • EZURL、URL階層監視で取得した画面内の数値での閾値監視を追加
  • SMTP監視で、PLAIN認証、CRAM-MD5認証に対応
  • 置き換え文字列設定でエラーコードを条件にした置き換え文字列の対応
  • 置き換え文字列設定で取得内容を条件にした置き換え文字列の対応
  • その他、不具合等の改修

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