連載 [第119回] :
  週刊VRウォッチ

HTCの新機種「VIVE Cosmos」製品化へ一歩前進

2019年2月4日(月)
Mogura VR
本記事はVR専門メディア「Mogura VR」から提供されているもので、国内外のVR関連情報をいち早く、正しく、分かりやすくお伝えします。

先週もVR/ARに関するニュースが多数報じられました。VR関連では、HTCの新型ハイエンドVRヘッドセット「VIVE Cosmos」がPC等とのワイヤレス接続機能を持たない、有線接続に限定されたモデルであることが報じられ、話題となりました。現在、発売時期や予定販売価格などは明らかになっていませんが、SNS等の反応からは本デバイスへの期待の高まりが感じられます。

一方AR関連では、AGC株式会社(旧社名:旭硝子株式会社、2018年7月に社名変更)がAR/MRデバイス(スマートグラスなど)向け「高屈折率ガラス基板」を開発し、販売を開始するニュースが注目を集めました。同社は、ガラス基板を「AR/MRデバイス市場に加え、車載向けヘッドアップディスプレイ向けなど幅広い市場への展開を目指す」としています。

新型VRヘッドセットVIVE Cosmos、製品化へ一歩近づく

2019年1月8日に公開された、HTCの新型PC向けハイエンドVRヘッドセット「VIVE Cosmos」が、連邦通信委員会(FCC)の審査を通過しました。今回の審査により「VIVE Cosmos」がPC等とのワイヤレス接続機能を持たない、有線接続に限定されたモデルであることが改めて確認されました。

2019年1月31日現在、「VIVE Cosmos」のスペックや機能の大半は未公開ですが、外部センサーが不要なことに加え、HTCが構想する「空間コンピューティングシステムを実現する」ことなどが発表されています。

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新型VRヘッドセットVIVE Cosmos、製品化へ一歩近づく
https://www.moguravr.com/vive-cosmos-productization-approach/

任天堂、3Dがさらにリアルになる位置トラッキング搭載メガネを特許出願

任天堂が、2018年9月27日に「3Dを有効にするアイトラッキング(Eye Tracking Enabling 3D Viewing)」と命名された新システムを、米国特許商標庁に特許出願していたことが判明しました。新システムは、位置トラッキング機能と、2Dスクリーンに表示された映像の、視差による3D化を実現します。今回特許出願が判明した特許は、2019年1月24日に公開されました。

特許出願が判明した新システムは、眼鏡型のデバイスなどに搭載して使用することが想定されています。利用者は、新システムが搭載されたメガネを装着しディスプレイを見ることで、ディスプレイに表示された映像を立体的に視認できます。出願書によると新システムは、赤外線カメラやリトロリフレクター(retroreflector)などを活用して、デバイスの位置のトラッキングを行うことで、位置トラッキングを実現する仕組みとなっています。

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任天堂、3Dがさらにリアルになる位置トラッキング搭載メガネを特許出願
https://www.moguravr.com/nintendo-3d-tracking-glasses/

ユニバーサル・スタジオ、テーマパークでのVR/AR運用の特許出願

ユニバーサル・スタジオ(Universal City Studios)が、2017年7月に、体験施設での使用を想定したVR/AR体験システムの特許を、米国特許商標庁に出願していたことが判明しました。この特許は、2019年1月24日、特許公開されました。

出願書には2種類のVR/AR体験システムが掲載されています。1つは、VR/ARヘッドセットと利用者が身につけるハーネスによって構成されます。ハーネスは、VR体験施設の天井部分から伸びたケーブルによって、施設側と有線接続されており、所定の動作(前後移動等)以外の利用者の動きを、制限する仕組みとなっています。

もう1つのVR体験システムは、VR/ARヘッドセット単体で構成されます。こちらの体験システムもVR/ARヘッドセットは、体験施設の天井部分から伸びたケーブルによって、施設側と有線接続されています。

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ユニバーサル・スタジオ、テーマパークでのVR/AR運用の特許出願
https://www.moguravr.com/universal-theme-park-vr-ar-patent/

AGC(旧・旭硝子)、AR/MR向け「高屈折率ガラス基板 」開発

ガラスメーカーのAGC株式会社は、AR/MRデバイス(スマートグラスなど)向け「高屈折率ガラス基板」を開発。2019年2月より販売を開始することを発表しました。

AR/MRデバイス向けのガラス基板には、「視野角を拡大することができるよう高屈折率であることや、画像を鮮明に見せるために高透過であることが要求されているほか、高平坦性や表面の平滑性など、画像を精度高く伝搬させるための高度なガラス加工技術」が求められます。

今回AGCが開発したガラス基板は、上記の特性を全て兼ね備えた製品とのこと。AGCに問い合わせたところ、「視野角は通常のガラスが30度から40度のところ、顧客の要望に合わせて50度以上まで対応可能」とコメント。現時点で、国内外の数社から問い合わせが来ているとのことです。

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AGC(旧・旭硝子)、AR/MR向け「高屈折率ガラス基板 」開発
https://www.moguravr.com/agc-vr-ar-glass-substrate/

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