改めて知っておきたいRed Hat Enterprise Linux 4 - インストール編 4

インストール後に行う設定

RHEL4インストール後の設定前回では、Red Hat Enterprise Linux(以下、RHEL)をインストールについて解説してきました。続く今回は、インストール後の設定について解説します。

古賀 政純

2006年3月30日 20:00

RHEL4インストール後の設定

前回では、Red Hat Enterprise Linux(以下、RHEL)をインストールについて解説してきました。続く今回は、インストール後の設定について解説します。

OSのインストール後の設定は、その目的に応じて多種多様です。OSの基本的な設定からドライバやミドルウェアの整備、アプリケーションのカスタマイズなど数多くあります。表1にあげる項目は、RHEL4をインストールした後に行う作業の一例です。

  1. RHNに登録
  2. RHNに接続してrpmパッケージをアップデート
  3. ベンダー提供の各種ドライバのインストール 外部ストレージとの接続
  4. ハードウェア監視エージェントの設定 監視サーバとの疎通確認と監視項目の確認
  5. ミドルウェアのインストール、動作テスト
  6. 一般ユーザの作成
  7. ログファイルの取得
表1:インストール後の作業

表1は一例であり、システムに応じて他にも様々なインテグレーションが必要になります。

X Window Systemの設定とランレベルの関係

X Window Systemの設定を行うかどうかはシステムによって異なります。ブレードサーバなどのヘッドレスな運用の場合はX Window Systemはインストールせず、設定も行わないのが一般的です。

それに対して、管理サーバなどで監視ツールを実行する環境の場合は、ブラウザを利用したGUIの管理コンソールによって操作を行うことが多く、X Window Systemの設定が必要となります。

RHELにおいて、X Window Systemが不要の場合はランレベル3で、必要な場合はランレベル5でOSを稼動させます。現在のランレベルを確認するには、以下のように「runlevel」コマンドを入力します。
 

# runlevel
N 3

「N 3」と表示される場合は、現在のrunlevelが3であること示しています。RHEL4で用意されているランレベルを次のようになります。

ランレベル 動作
0 OSの停止
1、S、emergency シングルユーザモード
2 NFS無効でのマルチユーザモード
3 マルチユーザモード(ネットワーク機能はフルで利用可能)
4 ランレベル3と同じ(ユーザが定義するために利用)
5 X Windowを利用する場合
6 OSの再起動
表2:RHELのランレベル

RHELでは、ランレベルごとに各サービス(デーモン)の起動/停止をさせるツールとしてntsysvがあります。ランレベル3の各サービスの起動/停止を設定するには、「ntsysv」に「-level」オプションを指定して以下のように入力します。

# ntsysv -level 3

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