基盤技術で占うSaaSの未来 2

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MIJSが考える日本のSaaS   「第1回:『SaaS』という言葉は5年後にも使われているか」では、SaaSで利用されている基盤技術に目を向け、SaaSとASPの違いについて解説しました。

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2007年11月8日 20:00

MIJSが考える日本のSaaS

   「第1回:『SaaS』という言葉は5年後にも使われているか」では、SaaSで利用されている基盤技術に目を向け、SaaSとASPの違いについて解説しました。

   今回は、このSaaSが成功を収めるための1つの方策として、「MIJSの考えるSaaS」について解説します。

MIJSの発足

   平成18年の8月に「MIJS(Made In Japan Software Consortium)」が立ち上がりました。これは有力なソフトウェア製品を持つ日本のパッケージソフトウェアベンダーが「団結することにより、日本の IT業界が世界と戦えるようにしよう」という理念のもとで集まったものです。

   残念ながら日本のIT業界は国際競争力がなく、1社1社が個別に戦っていては勝てない状況です。そんな現状を客観的に見据え、なんとか打開しようという志を持った企業が結集しています。

   現在、MIJSには表1に示す24社が参画しています。

幹事会社(4社)
  • ソフトブレーン株式会社
  • サイボウズ株式会社
  • 株式会社システムインテグレータ
  • ウイングアークテクノロジー株式会社
理事会(8社)
  • 株式会社アプレッソ
  • エス・エス・ジェイ株式会社
  • インフォベック株式会社
  • フューチャーアーキテクト株式会社
  • クオリティ株式会社
  • 株式会社リードレックス
  • 株式会社HOWS
  • 東洋ビジネスエンジニアリング株式会社
メンバー(12社)
  • ラクラス株式会社
  • 株式会社構造計画研究所
  • アクセラテクノロジ株式会社
  • 株式会社ビーエスピー
  • 弥生株式会社
  • ヴィンキュラム ジャパン株式会社
  • 株式会社サイエンティア
  • 株式会社チェンジビジョン
  • 株式会社フライトシステムコンサルティング
  • 株式会社エイジア
  • トレンドマイクロ株式会社
  • 株式会社NTTデータイントラマート
表1:MIJS参加企業(2007年10月現在)

   よくありがちな、親睦と情報交流だけを深めるという団体とは一線を画し、とにかく具体的なアウトプットを出し続けようといった方針のもと、精力的にさまざまなことに取り組んでいます。

MIJSの活動内容と組織

   以下の図1は、MIJSの組織図です。ミッションごとにいくつかの部会に分かれて活動しています。

MIJSの組織図
図1:MIJSの組織図

   創立理念である海外展開を行っているのが「オーバーシーズ・オペレーション部会」です。また、せっかくこれだけのソフトウェアベンダーが集まったの だから、お互いの製品を連携しようという目標を掲げ、連携技術を確立実証しているのが「技術部会」で、筆者が技術部会長を勤めています。

   このほかにも「アライアンス部会」「マーケティング部会」「広報部会」「人材採用・育成部会」「アーリーステージ部会」などの部会がありますので、興味のある方はMIJSのWebサイトをご覧ください。

MIJS

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