はじめに
CLUSTERPROに関係するスタッフのモットーは、将来的な視野を見据えて、フィールドの多様な利用シーンに対応する完璧なクラスタソフトを作 りあげることを目指しながら、一方で現状の高い技術を持ったSEやユーザが要求するニーズを随時フィードバックして、個々の利用形態へ柔軟に融合する機能 を提供することです。
今回は、これまで明かす機会がなかった裏話を交えて、CLUSTERPROのこだわりの機能を解説します。
障害検出の機能に自信アリ
クラスタを組んでいたのに、いざ障害が発生した時にフェイルオーバーされず、大変苦い経験をしたということはありませんか。そんな悩みはCLUSTERPROで解消してください。
CLUSTERPROはハードウェアベンダーとして長年鍛えられた高度なテスト基準を満たしており、多くのリリース実績で実証済みです。
CLUSTERPROの監視対象は、大きく次の3つのカテゴリに分かれます。
- ハードウェア装置に対する監視
- OSに対する監視
- アプリケーションに対する監視
次に、監視の仕組みを説明します。
大事なポイントは、現用系と同様の監視を待機系側でも常に行っているため、もしも異常を検出した場合は事前に知らせることができることです。
つまりフェイルオーバーする時に、待機系から現用系へディスクアクセスが不可能な状態になっていたために、業務継続が失敗してしまうようなことを防ぎます。
ハードウェア装置の監視
サーバに搭載したディスクと外部接続された共有ディスクに対する監視、およびネットワークボードの監視を行います。
ディスク監視
ローカルディスクと共有ディスク装置の両方を監視します。ローカルディスクはシステムディスクに対して定期的なアクセスを行います。
共有ディスクに対して、次の3つの監視を行います。
- 装置としての応答の監視(SCSIコマンド"Test Unit Ready"による)
- 共有ディスク上のクラスタパーティションにアクセスした監視
- クラスタパーティションはRAWモードでアクセスするためフォーマットが不要です。
- 共有ディスク上のユーザデータパーティションにアクセスした監視(Linux版のみ)
- ダミーreadを定期的に行ってチェックします。
ネットワーク監視
サーバに搭載しているNICの状態の監視とクラスタサーバ以外のネットワーク機器へのpingチェックを行います。
- NICのリンク信号を検出する監視
- 定期的にリンク信号を監視します。もしもリンクダウンを検出した場合はフェイルオーバーします。
- pingチェック監視
- ルータやほかの業務サーバのIPアドレスを宛先として登録して、業務観点でのネットワーク接続状態をチェックします。複数の登録先を設定することが可能です。
