連載 :
  ReadWrite Japan

Googleが”人に優しい”クラクションを実現させようとしている

2016年7月9日(土)
ReadWrite Japan

先日、Googleの自動運転車チームのレポートで、彼らの試作品に新たな機能が2つ盛り込まれることが明らかになった。それは、クラクションを鳴らす機能と普通の自動車のようにノイズを起こす機能だ。

よく運転する人にとって、車のクラクションというものは大変うんざりさせられるものだろう。だが、Googleにとってのクラクションは、路上の事故を回避するための有効な手段である。彼らが作っている自動運転車のクラクション(のようなもの)は、最初の数ヶ月間車内のみで機能していたが、最近になって車の周りにも聞こえるものになった。

「我々の自動運転車は、常に周り360度をモニターするよう設計されており、常に周りの状況に気を配ることをできない人間と違って注意が逸れるということはない。自動運転用のソフトは、クラクションを鳴らすことで周りにこちらの存在を気づかせた方がいい状況を認識するよう設計されている。たとえば、他のドライバーが他の車線から急に割り込んできたり、見えない脇道からバックで出てこられた時などだ」とレポートには記載されている。

用意された2種類のクラクション

現在、Googleの自動運転車には2種類のクラクションがある。周りのドライバーの注意を(友好的に)喚起する短いクラクション2回、そして、緊急時に鳴らす長いクラクション1回である。そのクラクションの違いは、Googleのテスターたちが感じるクラクションへの感覚を日々エンジニアに報告しているために生まれた。彼らは、自分たちの自動運転車が路上で不愉快な存在にならないようにしている。

また、Googleは通行人やサイクリスト、視覚障害があるドライバーたちに、車のエンジンが掛かっていることを知らせるために一般的な車のようなノイズを出すことにした。

エンジンノイズのテストの際、Googleは電子音や鯨の鳴き声など様々なサウンドを試みている。この車を購入できるようになった時、これらの音源も別途のパッケージで提供してほしいものだ。

ちなみに、彼らは自動運転車を70台保有しており、その内1台は5/3に事故を起こしている。だが、レポートによれば、その事故は人による運転の際に起きているもので怪我人は出なかったという。

(ReadWrite[日本版] 編集部)

ReadWrite[日本版] 編集部
[原文]

※本ニュース記事はReadWrite Japanから提供を受けて配信しています。
転載元はこちらをご覧ください。

連載バックナンバー

Think ITメルマガ会員登録受付中

Think ITでは、技術情報が詰まったメールマガジン「Think IT Weekly」の配信サービスを提供しています。メルマガ会員登録を済ませれば、メルマガだけでなく、さまざまな限定特典を入手できるようになります。

Think ITメルマガ会員のサービス内容を見る

他にもこの記事が読まれています