プログラマブルなITプラットフォーム
次世代ITプラットフォームとしてのmCloudシリーズ
モーフ・ラボが提供するアプライアンス(以下、mCloudシリーズ)は、テンプレート管理、運用管理の自動化、オープンソースの利用といった機能を、すべて備えています。さらに、詳しくは第4回で解説しますが、冗長化構成が可能なシステム管理機能やユーザー管理/課金管理機能などを搭載しています。
mCloudシリーズの特徴の1つは、使いやすさを追求したGUI(グラフィカル・ユーザー・インタフェース)です。
例えば、mCloudが標準で用意しているテンプレートや、システム管理者が設定したテンプレートを使えば、マウス操作だけでテスト環境やステージング環境、本番環境を構築できます。サーバー環境を構築したい利用者は、必要なサーバー・リソースをドラッグ&ドロップするだけで、期待通りの環境を調達できます。
図4: mCloudの利用者用画面(サーバー・リソース選択)(クリックで拡大) |
図5: mCloudの利用者用画面(利用環境の確認) |
テスト担当者向けに、構築したテスト環境に対してアプリケーションをデプロイ(配備)するUIも用意しています。
通常、アプリケーションをデプロイする場合、デプロイ先となるサーバー環境の構成要素を、開発者もしくはテスト担当者が理解している必要があります。
mCloudシリーズでは、アプリケーションの配備先となるサーバー環境を指定するだけで、あとはmCloudが自動的にサーバー環境を調査し、アプリケーションを動作させられる状態にしてくれます。
図6: mCloudの利用者用画面(アプリケーション・デプロイメント) |
クラウド管理者向けのUIも用意しています。システム全体を監視したり、各種の設定を行ったりできます。ユーザー管理画面、テンプレート設定画面、管理者の権限設定画面など、クラウド環境を管理運営するために必要な一通りのUIを提供しています。
図7: mCloudの管理者用画面(仮想サーバーのCPU使用率を確認) |
図8: mCloudの管理者用画面(サーバー・テンプレートの管理・設定)(クリックで拡大) |
次回以降では、ITプラットフォームが柔軟になることによる変化、すなわち、開発手法がどう変わるのか、開発者やテスト担当者の立場や仕事内容がどのように変化するのか、などを考察していきます。