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CDPという選択

2011年6月28日(火)
関 信彦

CDPという選択

震災を機に、IT-BCPの見直しをすることで従来のシステム・データ保護と今後の選択の指針についてこれまで考えてみました。今回は、具体的なソリューションとして私が属する組織(ファルコンストア・ジャパン株式会社)が提案しているFalconStor CDPを取り上げ、IT-BCPを見直す上で、特にシステム・データの保護における有効手段であることを見ていきたいと思います。

FalconStor CDPについては、以前の記事で述べる機会がありましたので、詳しくはそちらに譲りますが、ここでは従来のバックアップ手法と比較整理し、CDPの特徴と、IT-BCPの選択の一つであることを導きたいと思います(図1)。いくつかの評価視点がありますが、設計の狙いから運用、そして仮想化時代への対応の側面で比較してみようと思います。

まず、設計時の狙い、製品の目的としてですが、バックアップソフトは、データの保管が主目的であり、データの保管のスピードを上げることを中心に、その周辺装置とともにその進化をしてきていると捉えることができます。一方で、比較的新しい技術であるCDPは、データの保護の考え方、方法を変えることで、データ保護のスピードや運用を一変させ、さらに高速にリカバリさせることも実現させる技術です。

そのバックアップ運用を比較することで、さらに違いが浮き彫りになります。従来のバックアップソフトによるバックアップ運用は、バッチ処理的手法であり、そもそもバックアップソフトは非常にシステムリソースを消費するアプリケーションです、よって、その可動する時間も夜間という制限された時間帯にまとめてデータを取得する(バックアップする)運用を行います。データ量が増加する一方で、バックアップする時間(バックアップウインドウ)が限られている場合は、時間内にバックアップ運用が終わらないという事態が発生します。

図1:従来のバックアップソフトとの比較(クリックで拡大)

バックアップパフォーマンスの源泉

一方、CDPでは保護対象のディスクのミラーを保持します。そして、そのミラーディスクに加え、刻々変化する保護対象のディスクから取得する差分データを保持することで、最新のミラーディスクの状態を保つことを基本的な機能としています。さらにスナップショットを取って、刻々の保護対象の変化の履歴を持つことで、過去にさかのぼることができる仕組みを採用しています。

こうすることで、バックアップウインドウが事実上なくなり、バックアップ運用が劇的に変わります。

保護対象からの差分データの抽出方法がCDPのパフォーマンスのキーを握るとも考えられ、その実装の仕方によってパフォーマンスに大きな影響を及ぼします。ファイルシステム上で差分を取得する実装だと、バックアップソフトはアプリケーションとして、保護対象のシステムリソースを消費することになります。さらに保護対象の規模が大きくなるとパフォーマンスに影響が生じます。システムリソースへの影響を極力無くすことでこの問題を回避することができますが、例えばFalconStor CDPでは、特許技術で、ディスクのドライバレベルの層でこの変更差分を取得し、OSを介したシステムリソースの消費を低減させるという方法を取っています。

復旧への貢献という側面は、IT-BCPにおけるシステム・データ保護を行うソリューションが担う役割のうち、重要なファクターであることは間違いありません。従来のバックアップソフトは、復旧への準備については少し機能的に不足しており、周辺環境や運用への負担が大きくなっています。これはそもそものバックアップソフトの位置づけ、役割からくる仕方が無い部分と考えられます。例えば復旧テストは、データが増加すればするほどその手間・時間を消費することは想像に難しくなく、従来のバックアップソフトのアーキテクチャでのデータ復旧は、ITのBCP用件からその適用領域が今後狭められていく可能性があります。

次ページも引き続き運用面での評価を進めていきます。

ファルコンストア・ジャパン
外資サーバベンダーとソフトベンダーにてシステムアナリスト、プロダクトマネージャ、プロダクトマーケティングという職域で日本のITビジネスに長年携わる。2009年9月より現職。現在、BCPをはじめとした昨今のニーズに合った新しいデータ保護(バックアップ&リカバリ)の市場開拓、マーケティング業務に携わる。
http://www.falconstor.co.jp/

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